映画『ほどなく、お別れです』に出演する(上段左から)野波麻帆、原田泰造(下段左から)西垣匠、久保史緒里 (C)2026「ほどなく、お別れです」製作委員会(C)長月天音/小学館
俳優の浜辺美波とSnow Manの目黒蓮がW主演し、来年2月6日に公開される映画『ほどなく、お別れです』の追加キャストとして、俳優の野波麻帆、お笑いトリオ・ネプチューンの原田泰造、俳優の西垣匠、乃木坂46の久保史緒里の出演が決定した。
【写真】目黒蓮&浜辺美波が幻想的なタンポポ畑でたたずむティザービジュアル
遺族の希望に沿って故人に合った葬儀を提案し、全ての手配と進行(葬儀の段取り、会場設営、式の進行など)を執り行う仕事“葬祭プランナー”を題材とした今作は、長月天音氏のデビュー作『ほどなく、お別れです』から始まる「ほどなく、お別れです」シリーズ(小学館文庫)の実写化となる。
就職活動全敗の末に、葬儀会社「坂東会館」にインターンとして入社した新人葬祭プランナー・清水美空(しみず・みそら)を浜辺、美空をスカウトし厳しく指導する葬祭プランナー・漆原礼二(うるしばら・れいじ)を目黒が演じる。
今回解禁となったのは、とある理由で父は離れて暮らし、母と子ども2人で暮らす長野一家の4人。シングルマザーで苦労がありながらも、常に笑顔を絶やさず、女手一つで2人の子どもたちを育ててきたが、不慮の交通事故で亡くなる母・長野桂子を演じるのは野波麻帆。
幼い子どもたちを抱えながらも親友の連帯保証人として借金を背負うことになり、桂子と離婚した長野正史を演じるのは原田泰造。幼い頃に家族を置いて出て行った父親を恨んでいる息子・長野翔一を演じるのは西垣匠。父親に母親の訃報を伝えるべきではないかと悩む娘・長野玲奈を久保史緒里が演じる。
母・桂子の死をきっかけに、長野家の絡み合う想いにも向き合う美空と漆原。2人は長野家にどのような葬儀を提案し、執り行うのか(?)野波、原田、西垣、久保の4人が織りなす深くあたたかな家族愛にも注目だ。
■コメント全文
【長野桂子役/野波麻帆】
悲しいシーンが多かったため、少しさびしいですが、無事に撮影を終えてほっとしています。今回の役は、現場の空気感で家族像を作っていこうと思い、あえて役作りはしませんでしたが、既にそこには子どもたちが存在していて、安心して撮影に入ることができました。また、久しぶりに三木監督とご一緒しましたが、監督には明確にビジョンがあり、私が違う方向に進むと必ず的確に教えてくださるので、演じていてとても楽しかったです。
本作は美空と漆原を軸に進む物語なので、心にぐっとくるシーンが随所に登場します。ぜひ心を空っぽにして、感情むき出しで観てもらいたいです。そして、鑑賞後は「ほどなく、お別れです」の意味を考えてみてください。
【長野正史役/原田泰造】
私は泣くシーンが多く、緊張感が続いていたので、無事に終了して安心しています。離れ離れになった家族のことはずっと想っているのに、会ってはいけない…という想いを胸に演じました。
「ほどなく、お別れです」という漆原の台詞は、「ああ、これで本当にお別れなんだ」と思える、すーっと心に入っていく不思議な気持ち。本作では様々な“別れ”が描かれており、悲しいけれど、最後は心があたたかくなる。本作を観た後に、タイトルを見返して心にジーンときてもらえたらと思います。
【長野翔一役/西垣匠】
お話をいただいたときは、率直に嬉しかったです。今まで演じたことのない役だったので、新たな扉を開ける気持ちで頑張りました。翔一は、根は優しいけど素直になれない性格なので、細かい感情の表現に気を付けました。
実は今まで“死”というものに対し、あまり深く考える機会はなかったのですが、自分の身の回りでいつ起きるかわからないことですし、翔一を演じて考える機会をもらえました。いつか訪れるであろう別れに後悔しないためにも、本作が“死”について考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。
【長野玲奈役/久保史緒里】
いつ大切な人に会えなくなるかわからないということを、考えながら取り組む撮影期間でした。玲奈は父親との記憶が幼い頃から止まっていて、母親が苦労してきている姿をずっと見てきた人。女性同士だからこその距離感でしたし、母の存在の大きさを誰よりも実感してきたはず。そんな親友みたいな存在でもある母との別れはとても辛かったと思います。“別れ”だけではなく、残された人がその先をどう生きるかは、誰にでも訪れる身近な話のような気がします。この作品に参加させてもらったことで、幼い頃から強かった別れというものに対しての漠然とした恐怖心がなくなった気がします。ぜひ本作を観て、私と同じように何か心に届いてくれたらと思います。