映画『愚か者の身分』闇ビジネスの一幕 北村匠海と林裕太の兄弟のような関係性も垣間見える本編映像

2025/10/02 12:00
映画『愚か者の身分』(10月24日公開)(C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会
映画『愚か者の身分』(10月24日公開)(C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会
 9月に韓国で開催された「第30回釜山国際映画祭」でワールドプレミア上映され、北村匠海・林裕太・綾野剛の3人がそろって最優秀俳優賞を受賞した映画『愚か者の身分』(10月24日公開)。

【動画】映画『愚か者の身分』闇ビジネスの一幕(本編映像)

 原作は、第2回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤による同名小説(徳間文庫)。Netflixシリーズ『今際の国のアリス』や『幽☆遊☆白書』を手がけたプロデューサー集団 「THE SEVEN」が初めて劇場公開作品として映画化。岩井俊二の元で長年助監督として経験を積んだ永田琴監督がメガホンを取った。貧困の中で闇ビジネスに手を染めざるを得なかった若者3人の“3日間”の出来事を描く。3人それぞれの視点が交差するトリック感のある展開に社会的テーマも織り込みながら、彼らの運命と友情を描き出す。

 解禁された本編映像では、「はい、釣れた!」と北村匠海演じるタクヤがSNSで女性を装い、男性を誘い出す闇ビジネスの一幕が描かれる。クルミ、リリカ、アカネ、エレナ――マモル(林)の前には、女性の名前が貼られたスマホがずらりと並ぶ。彼は次々に届く男性からのメッセージに女性を装って返信。相手をおびき寄せ、個人情報を巧みに引き出しながら、最終的には戸籍売買へと誘い込むのだった。

 ところがそこへ帰宅したタクヤが現れ、マモルの稚拙な返しに速攻でツッコミ。「アハって…お前、何時代の人?」と呆れ顔を見せると、スマホを奪い取り、女性になりきった仕草で余裕たっぷりに返信を繰り出す。「お腹減った…何食べよ」「お肉!!でも私、一人でお店入ったことない」「マジで?俺でよかったら付き合うけど」「うそ!?やたー!」と、わずか数秒で男性を“釣り上げる。タクヤは「口に出すんだよ、コツは。なりきれ」とドヤ顔。

 危険な闇バイトの一場面でありながら、タクヤとマモルの兄弟のような関係性が垣間見えることで、日常と非日常の対比が強烈に浮かび上がるシーンとなっている。

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