『舟を編む』『ちはやふる』『19番目のカルテ』がTOP3 「夏ドラマ」満足度ランキング総合結果発表

2025/10/03 19:18
2025夏ドラマランキング表 TOP3
2025夏ドラマランキング表 TOP3
 2025年の夏ドラマも続々と最終回を迎え、ネット上でも推しドラマについての印象に残ったエピソードやシーンなどで盛り上がりを見せている。ORICON NEWSでは今夏に放送開始された作品における満足度調査を各話ごとに実施。算出した「総合満足度スコア」にてランキングを公開した。ランクイン作品の中から、これまで発表した序盤、中間ランキングも踏まえて特に"満足度"の高かった上位3作品について、回答者のコメントを交えて紹介する。

【ランキング表】ドラマランキングTOP10はこちら (夏クール総合)

■3位 『19番目のカルテ』(日曜後9時~TBS系)/総合満足度スコア:3.32

 満足度ランキング2位は『19番目のカルテ』。本作は、病気を診るだけでなく心や生活背景をもとに患者にとっての最善を見つけ出し、生き方そのものに手を差し伸べる19番目の新領域・総合診療医を描く新しいヒューマン医療エンターテインメント。
 主演はキャリア30年目にして初の医師役に挑む松本潤、脚本は『コウノドリ』(2025年/TBS系)の坪田文、原作は富士屋カツヒトの『19番目のカルテ 徳重晃の問診』。

 順位は序盤発表(3位)、中間発表(4位)と安定した評価を受けて総合3位にランクイン。期間中の最高得点はアナウンサーの診療エピソード(第3話)だった。
 満足度の高かった主な項目は、キャスト(主演以外)(★3.57)、キャスト(主演)(★3.46) 、セリフ(★3.44)で、他作品と比べるとセリフの満足度が高得点だった。

 回答者からは「ゲストの役者さんが素晴らしい」(愛知県/20代/女性)、「仲里依紗の演技はすごかった!」(静岡県/40代/男性)、「松本潤さんの演技が素敵」(岡山県/20代/女性)など、キャストとその演技が高評価だった。全体としては、「対話だけで大変素敵なドラマになっており、医療現場の抱えるリアルな問題にも焦点があたり本当に素晴らしかった」(東京都/50代/女性)、「医療ドラマの中では異色でしたが毎週泣かされ癒されるドラマでした」(東京都/20代/女性)など、医療ドラマでは異色ながらも感動的なストーリーが評価された。


■2位 『ちはやふる-めぐり-』(水曜後10時~日本テレビ系)/総合満足度スコア:3.33

 満足度ランキング2位は『ちはやふる-めぐり-』。本作は、令和の高校生たちが青春をかけて競技かるたに挑むオリジナルストーリー。大ヒット映画『ちはやふる』から10年後の世界を描く。
 主演は『どうする家康』(2023年/NHK総合)にも出演した當真あみ、監督・脚本は映画『ちはやふる』の小泉徳宏で、原作者の末次由紀も参画。

 順位は序盤発表で5位であったが、他校との合同合宿のエピソード(第4話)以降に評価を高め中間発表で2位に躍進。以降も高評価で総合2位となった。最高得点は第11話(最終話)。
 アンケートで特に満足度の高かった項目は、キャスト(主演以外)(★3.56)、キャスト(主演) (★3.49)、映像(★3.45)で、他作品と比べると特に音楽(★3.38)の満足度が高得点だった。

 回答者からは「高校生たちを演じる役者たちがほぼ高校生に近い年代の超若手俳優ばかりで(中略)キラメキを感じる画面と演技になっていると思う」(東京都/40代/男性) 、「當真あみさんの演技が素晴らしかった。(中略)目や表情だけの表現力に引き込まれた」(東京都/30代/女性)など、主演を含めたキャストの演技と青春物のリアリティさが好評。「映画ともリンクしていてまさに「めぐり」というタイトルにふさわしい」(静岡県/50代/男性)、「作品に携わっている人たちの愛情を感じる作品だった」(埼玉県/20代/女性)など、後半の盛り上がりに原作ファンも納得の高評価だった。


■1位 『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』(火曜後10時~NHK総合ほか)/総合満足度スコア:3.54

 満足度ランキング1位に輝いたのは、『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』。本作は辞書作りが題材で、一見無機質な辞書の裏側で注がれている「作り手」の想像を絶する情熱と心血を描き出す。今作は原作の主人公・馬締ではなく、新入り社員・岸辺みどりの視点で描く新たなストーリーとなっている。
 主演は『古見さんは、コミュ症です。』(2021年/NHK総合)の池田エライザ、脚本は『あの子の子ども』(2024年/関西テレビ)の蛭田直美と塩塚夢、原作は三浦しをん。

 順位は調査対象全週で圧巻の1位。毎週毎話で視聴者の心をつかみ続けた。常に高得点であったが最高得点は第4話。
 特に満足度の高かった項目は、 セリフ(★3.86)、 ストーリー(★3.83)、キャスト(主演以外)(★3.81)で、他作品と比べるとセリフの満足度が高得点だった。

 回答者からは「辞書をちゃんと手にとって見てみたいと思えるようなドラマだったし、言葉の重みを再認識するきっかけにもなるいいドラマだと思った」(新潟県/20代/女性)、
「セリフの言葉一つとっても、言葉の奥深さを実感するだけで重厚なストーリーとなる」(栃木県/50代/男性)、「登場人物たちの大渡海にかける熱意が伝わってきた」(香川県/30代/女性)など、言葉の大切さとそれに付随したストーリーと主演の池田や野田洋次郎をはじめとしたキャストの演技が好評だった。また、「人生で一番好きなドラマかもしれない」(神奈川県/50代/女性)、「過去イチはまったドラマかもです」(岐阜県/50代/女性)など、長年ドラマを愛するファンから歴代上位と評価する声も寄せられた。


【調査概要】
≪対象作品≫ 2025年6月以降に放送開始で対象放送期間に地上波(深夜枠除く)で放送されたドラマ
≪対象放送期間≫ 2025年6月30日(月)~2025年9月28日(日)
≪スコア算出方法≫ 自社モニター690名における満足度調査を毎週継続的に実施。回答データの満足度と視聴数から「総合満足度スコア」を算出、ランキング化

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