映画『次元を超える』Dolby Atmos完成披露試写会舞台あいさつに登壇した(左から)豊田利晃監督、千原ジュニア (C)ORICON NewS inc.
お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニア(51)、豊田利晃監督(56)が6日、都内で行われた映画『次元を超える』(10月17日公開)のDolby Atmos完成披露試写会の舞台あいさつに登壇した。
【動画】千原ジュニア、22年ぶりに“友達”豊田利晃監督の作品に参加も…「完全に騙された」
2人は『ポルノスター』(1998)、『ナイン・ソウルズ』(2003)などでタッグを組んだ間柄。冒頭のあいさつで22年ぶりの豊田作品に参加したことについて、ジュニアは「久しぶりにお友達と一緒に仕事ができて楽しかったです」と笑顔を見せた。ただ、オファーを振り返るとジュニアは「最初に電話かかってきて『今度、映画やるねんけど、ちょっとだけ手伝ってくれへん?』と。『エエよ』と言って台本が送られてきたら、めちゃくちゃしゃべってる(笑)。完全に騙された印象ですね」とボヤいて笑わせた。
現場の雰囲気もよかったそう。「久しぶりでしたけど知った顔がたくさんいて。皆さんに優しくしていただいた」と述懐。ただ、気遣うことも多かったという。ジュニアは「僕が10代のころ知っている。名も無い青年同士の友達から始まっている。監督でもなんでもなくて。現場で僕が『豊田!』と言うと、周りの人たちが『監督に何の口の聞き方しとんねん』となると思った。現場で極力しゃべらず失礼のないように。その辺りも大変だった」と笑う。イベントでも、うっかり「豊田」と言ってしまい、「監督」とジュニアが言い直すと会場には笑いが響いていた。
時間も空間も超越した“人間の物語”。社会の混沌に向き合い続けてきた豊田利晃監督が、自身の映画人生をかけて描くこん身の長編フィクション。物語の主人公は、孤高の修行者・山中狼介(窪塚洋介)。ある日、危険な宗教家・阿闍梨(千原ジュニア)の家で行方不明になる。狼介の恋人・野々花(芋生悠)から捜索を依頼された謎の暗殺者・新野風(松田龍平)は、彼の行方を追う中で、“法螺貝(ほらがい)”に導かれ狼蘇山へとたどり着く。やがて2人は“鏡の洞窟”で対峙し、時空と次元を超える壮大な旅へと巻き込まれていく。
舞台あいさつには、窪塚洋介、松田龍平、芋生悠、渋川清彦も参加した。