大阪・関西万博 住友館 (C)ORICON NewS inc.
大阪・関西万博(大阪・夢洲)で大人気となったパビリオン「住友館」は7日、来場者が植えた苗木を未来に向けて育む「森」について発表した。
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同館では、来場者参加型プログラムとして「植林体験」を実施してきた。この苗木を育む森の名称が「いのちの森」に決まった。
「『いのちの森』は、住友館建築のために伐採された跡地を含む、愛媛県新居浜市に位置する住友グループ所有の森の一部です。植林体験により集まった苗木は、数十年、数百年にわたってこの森の中で育てられ、未来へ継承されていきます。この名称には、先人たちが脈々と受け継いできた森の『1本1本の木々を無駄にしたくない、1本1本のいのちを大切にしたい』という住友グループの想いと、未来をつなぐ “いのちの連なり”の象徴としたいという願いを込めました」と説明した。
住友館で植えられた苗木は、現在、四国にある「本山樹木育苗センター」に移され、根を張る準備を進めている。健やかに根を張るよう、一つひとつ手をかけて育てられ、2026年には「いのちの森」へと移植される予定。
「住友館に訪れた方々の手で植えられた苗木は、これから長い年月をかけて育ち、人々の想いと共に未来を支える森へと成長します。数十年後、数百年後、成長した森のいのちたちが次の世代に出会い、また次の未来へと託されていく。時と共に年輪を重ねるように、今回の住友館の植林体験が、やがて大きな希望の連鎖となっていくことを願っています」と伝えた。
苗木の成長記録は、万博会期終了後も特設サイトで随時情報発信していく予定。
「なお、万博閉幕に伴い、住友館の取組みや私たちの想いを後世に残すことを目的とした『展示物やデータ類の保存やレガシー化に向けた具体的な取組み』は2025年10月13日の閉幕のタイミングで発表を予定しています」とした。