『トロン:アレス』(10月10日より日米同時公開)(C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
本日(10月10日)、日米同時公開を迎えた『トロン:アレス』より、シリーズの代名詞ともいえるマシン“ライトサイクル”でのチェイスを捉えた本編クリップが解禁された。
【動画】本編映像「ライトサイクルに乗って走るイヴ」編
世界で初めて長編映画として本格的にCGを導入し、革新的な映像技術とビジュアルで映画史に名を刻んだ伝説の映画『トロン』(1982年)。公開から40年以上を経た今もなお“映像革命”の象徴として語り継がれる。その最新作となる『トロン:アレス』では、シリーズ初となる“逆転の構図”が描かれる。
デジタル世界から現実世界へと侵入してきたのは、超高度AIプログラムによって生まれたAI兵士・アレス。卓越した知能と戦闘能力を備えた“究極の兵士”である彼だが、現実世界で“生存”できる時間はわずか29分間。その限られた存在時間の中で“永遠”を求めたAIたちは、やがて暴走し、現実世界を侵食し始める。
今回解禁された映像は、シリーズを象徴するバイク“ライトサイクル”が現実世界を駆け抜ける、大迫力のチェイスシーン。現実世界でAIプログラムを29分以上実体化させることができる“永続コード”を発見したイヴ(グレタ・リー)。そのコードを奪おうと追ってきたAI兵士アテナのライトサイクルを奪取し、街を高速で駆け抜ける――。しかし、もう一人のAI兵士アレスは、ライトサイクルに乗るイヴを認識し、ネオンの軌跡を操ってその行く手を阻もうとする。
このシーンは、カナダ・バンクーバーで、6週間にわたり夜間の高層道路を封鎖して撮影されたもの。監督のこだわりが詰まった圧巻の描写であり、現実世界をライトサイクルが疾走する光景は、シリーズファン垂涎のアクションとなっている。
撮影監督のジェフ・クローネンウェスは「IMAXで観客を圧倒する最初のシーンは、ライトサイクルの追跡だと思う。アレスとアテナがディリンジャー社から脱出し、街中でイヴを見つけ出し、追跡が始まる。これまで多くのチェイスシーンを見てきたが、ライトサイクルが光線を流し、光の壁を作り出す追跡は前例がない。非常に壮観だ」と自信を見せる。
イヴ役を務めたグレタ・リーも「撮影監督のジェフ・クローネンウェスは本当に素晴らしい仕事をした。その映像美には胸が高鳴るほどよ」と語り、このライトサイクルのシーンを絶賛している。
すでに公開中の予告映像では、イヴと行動を共にするアレスの姿も描かれている。反旗を翻し、イヴの現実世界への脱出を手助けするアレスの真の目的とは――。
私たちの未来はどこへ向かうのか。映画の、そしてデジタル映像表現の行く先はどこにあるのか。世界に“未知の光景”を見せ続けてきた伝説のシリーズが、誰も観たことのない“未来のヴィジョン”を携えてスクリーンに出現する。生き残るのは、デジタル世界か、現実か。