『新婚さん』妻は人気作家、夫はお坊さん 夫「1ヶ月間住ませてください」→居候から1枚の写真で交際へ 結婚の決め手はダウン症弟

2025/10/11 16:30
12日放送『新婚さんいらっしゃい!』より(C)ABCテレビ
12日放送『新婚さんいらっしゃい!』より(C)ABCテレビ
 あす12日放送のABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』(後0:55~1:25)は、作家の岸田奈美さん夫妻が登場する。

【動画】母・弟も登場!夫と共に『新婚さん』出演する作家・岸田奈美さん

 岸田さんは、中学生のときに父親が急逝。4歳下の弟はダウン症で知的障害があり、高校時代には母親が車いす生活となった。そんな亡き父との思い出と、母や弟との愉快な日常を描いたエッセイが2020年、初の著書『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』として発売され、大きな話題に! テレビドラマ化されると、泣きながらも笑ってしまう作品として注目を集め、2023年度ギャラクシー賞奨励賞を授賞した。

 夫妻が結婚したのは、2023年5月。出会いはコロナ禍の2020年。妻の友人が「めちゃめちゃおもしろいお坊さんがいるから」と、オンライン飲み会を開いたこと。パソコンの画面越しに見る夫は「むっちゃ汚いアフロ」で、お坊さんには全く見えなかったという。当時、夫は京都で、妻は東京。しかし夫は、寺を継ぐ前に「東京で大恋愛がしたい」と、煩悩まみれの野望を宣言。男女100人ずつが共同生活を送るソーシャルアパートメントに引っ越すことを決めていたらしい。

 初めて2人で会ったのは、地元が神戸だった妻が、夫のお寺へ遊びに行った時のこと。その際、夫が羽振りのいいベンツなどではなく、ズタボロの軽自動車で現れたことに、妻は人柄の良さを感じたという。しかし、大きなムカデにかまれたとかで、片腕がパンパン…。「“東京”みたいな人がタイプだった」という妻には、男性として見られなかったというが、一方の夫は妻に対し、「明るくおもしろくかわいらしい」と好印象を抱いていたという。

 その後、夫は実際に東京へ。妻宅で友人たちと食事会を開いた深夜、夫だけが帰らず、なんと「1ヶ月間住ませてください」と懇願する。実は例の共同生活、200人中100人はネズミ講の会員だったのだ。そのことが初日で判明し、もう誰も信じられないと夫は疑心暗鬼に陥ってしまう。しかしワンルームに住む妻は、当然ながら「イヤどす」と一蹴。そこで夫はあろうことか、「お坊さんに屋根を貸せば徳が積める」とプレゼンテーションを始める。妻はもう面倒になりつつ、作家という人気商売は妬みそねみもあるかも…と、徳を積もうと決意する。

 こうして恋愛関係にならない約束で居候が始まるも、その3日後に夫が告白。料理のできない夫に、ハンバーグづくりを丁寧に教えてくれたことが決め手になったという。しかし、それは単なる姉力で、生まれたてのヒヨコのように恋愛対象を私だと思い込んでいるだけだと妻は諭す。

 その後日、一緒に散歩をしたとき夫に撮られた写真が、自分でも「かわいい」と思える映りだったことに気付いた妻。容姿に自信がなく、写真も嫌いだった妻が、夫の前では心を許し楽しそうに笑えていることがわかり、交際を決意する。

 しかしすぐさま事件が起こる。母が心臓の感染症にかかり、8割の確率で亡くなると言われてしまったのだ。妻は関西に帰り、母の見舞いや弟の福祉の手続きに奔走。自分のことで精いっぱいだったが、夫はすべて付いてきてくれた。母が手術室に入る際、5分間だけ面会がかなったが、言いたいことが何も言えず、妻は悔し泣きする。だが、いつも仏壇に祈っている夫からの、「何も言わなくても通じ合うことはあるから」という言葉に救われ、母も無事、回復できたという。

 結婚の決め手となったのは、妻の弟。ダメ男を見抜く力がすごいらしく、昔から妻が会わせてきた外面だけいい男たちとは、目も合わせずあいさつもしなかったという。にもかかわらず夫には、会った瞬間に意外な行動に出る。

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