藤田貴大(C)井上佐由紀
「岸田國士戯曲賞」「読売演劇大賞優秀演出家賞」などを受賞した演劇作家の藤田貴大(40)が主宰する劇団「マームとジプシー」が、「芥川龍之介賞」などを受賞した小説家・詩人の川上未映子との共同作業を7年ぶりに再始動。川上の短編小説『ウィステリアと三人の女たち』を12月末から全国3会場で上演することを発表した。
【写真多数】過去にはこんな作品を…藤田貴大×川上未映子『まえのひ』場面カット
同作は、川上が2018年3月に短編小説として発表した作品。これを藤田が演劇的視点から捉え直し、上演台本と演出を手がけ、俳優・青柳いづみの声と身体を通し、実際の熱を帯びた音として空間に響かせる。
藤田が主宰する劇団「マームとジプシー」と川上との“共同作業”は、2013年、東京での初演を皮切りに始動。翌年には書き下ろしの詩『まえのひ』を携えて、東京国際文芸フェスティバルのクロージングパフォーマンスに招へい。その後、全国7都市を巡るツアーを実施し、18年には『みえるわ』と名前を変え、劇団10周年記念として北海道から沖縄まで全国10都市を巡るツアーを開催。劇場に限らず、ライブハウス、元キャバレー、古い小学校や講堂、バーなど、多様な空間での上演をしてきた。そして今回、7年ぶりに25年12月から約3ヶ月をかけて、再びこの共同作業に取り組む。
■公演概要
マームとジプシー×川上未映子『ウィステリアと三人の女たち』
原作:川上未映子 上演台本・演出:藤田貴大 出演:青柳いづみ
2025年12月26日~28日 東京・LUMINE0
26日(金)午後7:00、27日(土)午後2:00/午後6:00、28日(日)午後1:00
2026年1月17日~18日 神奈川県・象の鼻テラス
17日(土)午後7:30、18日(日)午後7:30
2026年2月19日~20日 東京・WWW
19日(木)午後7:00、20日(金)午後2:00/午後6:00