劇場アニメーション『この本を盗む者は』片岡凜、田牧そらが声の出演
2021年本屋大賞にノミネートされた深緑野分の人気小説を原作とする劇場アニメーション『この本を盗む者は』が、12月26日より東京・新宿バルト9ほか全国で公開される。
【動画】劇場アニメ『この本を盗む者は』本予告映像
本作は、2人の少女が“本の世界”を駆け巡る謎解き冒険ファンタジー。監督は、『ラディアン』『神クズ☆アイドル』などで知られる実力派・福岡大生。キャラクターデザイン・作画監督は、『彼方のアストラ』『クズの本懐』の黒澤桂子。脚本は、『かぐや様は告らせたい』『地縛少年花子くん』の中西やすひろ。音楽は日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した大島ミチルが担当する。
制作を手がけるのは、『暗殺教室』『地縛少年花子くん』のアニメーションプロデューサー・比嘉勇二が設立した新スタジオ「かごかん」(株式会社かごめかんぱにー)。第一線で活躍するスタッフが集結し、こん身の一作を送り出す。
主人公で“本嫌い”の少女・御倉深冬を演じるのは、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で注目を集めた片岡凜。今回が映画初主演にして声優初挑戦となる。深冬を本の世界へと導く謎の少女・真白を演じるのは、同じく声優初挑戦の田牧そら。若き二人が繊細な心の交流を演じる。
さらに、深冬の叔母・御倉ひるね役に東山奈央、父・御倉あゆむ役に諏訪部順一、風来坊を名乗る女性・与謝野蛍子役に伊藤 静、書店員の大学生・春田貴文役に土屋神葉、祖母・御倉たまき役に朴ロ美(※ロ=王へんに路)が担当。実力派キャストが物語を彩る。
町を飲み込む“ブックカース(本の呪い)”の世界を旅する深冬(片岡)と真白(田牧)の姿を描いたメインビジュアルと本予告映像も解禁された。映像では、2人のキャラクターボイスが初公開されている。
また、主題歌はYUKIの新曲「Share」に決定。2024年6月のアルバム以来、約1年半ぶりとなる新曲で、2人の少女の冒険を鮮やかに彩る。
■主演・御倉深冬役:片岡凜のコメント
声優のお仕事は今回初めてさせていただいたのですが、普段のカメラ前でのお芝居よりも大きくリアクションをしてお客様に届けることがまた新鮮で楽しかったです。自分が実際に発している声と人に聞こえる声は若干違うので、収録時は表現したいものや伝えたいことが更に良く伝わるトーンを、常に探すことを意識していました。
普段から私も本をよく読むので、主人公が本の世界に実際に入り込むという物語にひき込まれました。色鮮やかな世界やキャラクターたちの出会い。出会える素敵な作品です。ぜひご覧ください。
■真白役:田牧そらのコメント
真白役を演じます、田牧そらです。
真白は可愛らしさとかっこよさを併せ持つ、とても魅力的な女の子です。
深緑先生をはじめ多くの方々に大切にされている真白の声を任せていただき、本当に幸せに思います。
声優は初挑戦の私ですが、そんな真白の持つ輝きを、少しでも皆さんに感じていただけるように精一杯演じました。
劇場版アニメでは、壮大な物語に美しい映像、そして心地よい音が重なり合って、きっとこの作品の世界観をより鮮やかに映し出してくれているはずです。
少し不思議で、心がときめく世界を、ぜひ劇場で体感していただけたら幸いです。
■主題歌:YUKIのコメント
本を読むと、その世界に入り込んで出られない感覚になります。続きが気になり、またあの世界に戻りたくなるのです。主題歌のお話をいただいて本作を読み進めながら、深冬と真白と、読長町の皆とともに壮大な冒険をしました。
現実逃避という言葉がありますが、音楽を聴くことも読書体験に似ていると思います。人と人とは、100%分かり合えることはなくとも、交差する一筋の光を分かち合うことで友達になるのではないかなという希望を込めて「Share」を作りました。音楽に没入する冒険を、この歌でシェアできたらうれしいです。ぜひ映画館で聴いてください。
■ストーリー
行こう、盗まれた真実をつかまえに
本泥棒を追って呪われた物語を旅する“謎解き冒険ファンタジー”!
「本なんて、読まなければよかった……!」
書物の街・読長町に住む高校生の御倉深冬。曾祖父が創立した巨大な書庫「御倉館」を代々管理する一家の娘だが、当の本人は本が好きではなかった。ある日、御倉館の本が盗まれたことで、読長町は突然物語の世界に飲み込まれてしまう。それは本にかけられた呪い――“ブックカース”だった。呪いを解く鍵は、物語の中に――町を救うため、深冬は不思議な少女・真白とともに本泥棒を捕まえる旅に出る。泥棒の正体は一体誰なのか?そして、深冬も知らない“呪い”と“御倉家”の秘密とは……?
2人の少女が“本の世界”を旅する、謎解き冒険ファンタジーが開幕!すべての呪いが解けるとき、あなたは奪われた真実と出会う――
■キャラクター
★御倉深冬(みくら・みふゆ)/片岡凜
本の町・読長町に暮らす高校一年生。巨大な書庫「御倉館」を管理する一家に生まれながら、大の本嫌い。どこか冷めたところがあるが、意外と面倒見のよい性格。
★真白(ましろ)/田牧そら
深冬の前に突然現れた謎の少女。本泥棒を捕まえて「本の呪い(ブックカース)」を解くため、深冬を物語の世界に誘(いざな)う。ブックカースの中では大きな白い犬に変身することができる。
★御倉ひるね(みくら・ひるね)/東山奈央
深冬の叔母。「御倉館」に住んでおり、1日の大半を眠るか本を読むかして過ごしている。入院中のあゆむに代わりに、深冬が身の回りの面倒を見ることに。
★御倉あゆむ(みくら・あゆむ)/諏訪部順一
深冬の父。「御倉館」の現在の管理人で、柔道場の経営も行っている。自転車で走っていたところ、飛び出して来た猫を避けるために転んで怪我をし入院中。
★与謝野蛍子(よさの・けいこ)/伊藤静
本好きな自称・風来坊。「御倉館」の本にかけられた呪いに興味を持っているらしい。
★春田貴文(はるた・たかふみ)/土屋神葉
読長商店街にある新刊書店「春田書店」で働く大学生。もっぱら本の万引きに頭を悩まされている。
★御倉たまき(みくら・たまき)/朴ロ美
深冬の祖母で故人。優れた書物の蒐集家で、父・嘉市が創立した「御倉館」の蔵書を守るために書庫を閉鎖し、御倉家以外の人間が入らないよう厳しく管理した。