三谷幸喜を「100%信頼している」と話した松本幸四郎 (C)ORICON NewS inc.
歌舞伎俳優の十代目 松本幸四郎が20日、都内で行われた歌舞伎座11月公演『歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン)幕を閉めるな』けいこ場囲み取材に登壇。本作への意気込みを語った。
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今回は三谷が作・演出を描ける「三谷かぶき」の第2弾。伊勢の芝居小屋「蓬莱座」では、狂言作者の花桐冬五郎(松本)や座元の藤川半蔵(片岡愛之助)が、人形浄瑠璃で人気となった「義経千本桜」を、山本小平次(中村獅童)が演じる歌舞伎として上演しようとするが、その上演をめぐって大騒動が巻き起こる。
題材となるのは、1991年に三谷氏が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」に書き下ろし上演された伝説のコメディー「ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな」。舞台愛に満ちた群像劇を、新作歌舞伎として上演する。三谷氏は「本当に歌舞伎座始まって以来のガラスが割れるぐらいの笑いに満ちたコメディーをやりたいなと思います」と自信をみなぎらせる中、松本は「楽しみにしていて、稽古に入ってだんだん形になっていくことに本当にワクワクしています」と笑顔を見せた。
歌舞伎と群像劇の融合について、三谷はベースとなる作品のほぼ原形をとどめていないと断言するほど、脚本執筆の苦労もあったそう。松本は三谷作品の出演について「100%信頼している。与えてもらったものをどうするかは俳優次第だと思うので、緊張感はありますけど、三谷さんの傑作を傑作にしたいという思いです」と力強く語った。
取材会にはこのほか、片岡愛之助、中村獅童、中村鴈治郎、坂東彌十郎が参加した。