織田裕二主演『北方謙三 水滸伝』2026年2月15日スタート 満島真之介&波瑠の出演決定

2025/10/22 07:00
楊志(満島真之介)、済仁美(波瑠)=連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』2026年2月15日放送・配信スタート(C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW
楊志(満島真之介)、済仁美(波瑠)=連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』2026年2月15日放送・配信スタート(C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW
 俳優の織田裕二が主演するWOWOWの連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』の放送・配信開始日が、2026年2月15日に決定。あわせて、満島真之介と波瑠の出演も発表された。

【画像】楊志(満島真之介)、済仁美(波瑠)の場面写真

 壮大なスケールと重厚な人間ドラマで知られる北方謙三の同名小説シリーズを映像化。主人公・宋江役の織田をはじめ反町隆史、亀梨和也ら豪華俳優陣が結集し、腐敗した世に抗う“はみ出し者”たちの闘いを、現代にも通じる「理不尽な権力への怒り」や「仲間との絆」とともに描いていく叛逆の群像劇だ。

 満島が演じるのは、建国の英雄・楊業の末裔で、誇り高き血を受け継いだ正義の武人・楊志(ようし)。顔に大きな青あざがあることから“青面獣”と呼ばれ、名刀・吹毛剣(すいもうけん)を背に、かつては禁軍の将校として帝に仕えていたエリートだった。だが、腐敗した体制への葛藤と、宋江(織田)、晁蓋(反町)、林冲(亀梨)らとの出会いをきっかけに自らの信じる正義のはざまで揺れ動く。今回解禁されたビジュアルでは、村が丸ごと犠牲となる惨劇の中で、葛藤の末に一つの道を選ぶ楊志の姿を、強い意志を感じさせる眼差しとともに描き出している。

 一方、波瑠が演じる済仁美(さいじんび)は、楊志を支える伴侶であり、孤児・楊令の母。深い慈愛と強さを秘め、家族を包み込むように生きる女性だ。自身は幼少時代に愛する家族を失い、悲しき人生を歩み続けてきた。娼館で働く中で、楊志に出会い、幼き頃の自身と同様に天涯孤独の身となった楊令を我が子として引き取る。公開されたビジュアルは、夫を支える静かな決意と母としての深い慈愛を感じさせる印象的な一枚となっている。

 満島は「時代を超えて受け継がれてきた水滸伝の光。その光を託され、私は楊志に息吹をそそぎ、生き抜かせていただきました」とコメント。波瑠も「闘いのシーンが多く描かれる中で、私たち家族の場面は、一番“親しみやすさ”を感じていただける部分」と振り返る。

 WOWOWの大原康明プロデューサーは「『水滸伝』は戦いの物語であると同時に家族の物語であり、愛の物語でもあります。作品を通して描かれるこれらのテーマは時代は違えど、不変です。楊志、済仁美、そして楊令の旅の行き着く先をぜひ一緒に見届けていただけますと幸いです」とコメントを寄せた。

 また、楊志と済仁美の“家族”として登場する少年・楊令役を岩川晴が務めることも発表。幼くして家族を失い、楊志と済仁美に引き取られる楊令は、後の物語『楊令伝』で梁山泊の旗を掲げる次代の主役となる人物だ。

 荒れ果てた世に光を灯す存在として描かれる満島、波瑠、岩川が演じる“家族の絆”も見どころの本作。放送開始まで、さらなる情報解禁にも注目が集まりそうだ。

■楊志役:満島真之介のコメント

 時代を超えて受け継がれてきた水滸伝の光。
 その光を託され、私は楊志に息吹をそそぎ、生き抜かせていただきました。
 血を削り、魂を刻み、宿命の炎に身を投じていくごとに感じる重圧。
 ですがその重圧は不思議と心地よく、芯に寄り添い、背中を押してくれるようで、自分にしか感じられない気持ちを表現できたと思います。
 誇りを抱き、苦悩に沈んでも立ち上がる男――楊志。
 家族の温もりと愛を道標に、出会いの絆を力に変え、守るべきものの尊さに辿り着きました。
 その道程は、時に孤独な戦いでもありましたが、闇の中で剣を握りしめた傍らには、光が灯っていたのです。
 それは、スタッフ・キャストの皆さん。そして、済仁美と楊令の存在はとても大きな力になりました。
 楊志として、その誓いを胸に生き抜いたこと。それは人生に深く刻まれた、揺るぎない財産です。
 水滸伝は、夜空に瞬く星々のようにこれからも輝き続け、物語に触れた方々の心に消えることのない炎を灯すでしょう。

■済仁美役:波瑠のコメント

 済仁美の絶望していた過去の人生が、楊令と出会うことですべてプラスに変わっていく。その幸せや喜びが心の中で溢れているように演じました。楊令を助けて、他人同士が家族になる――血のつながりがなくても、家族の思いやりや愛する瞬間が、済仁美にも、満島さん演じる楊志にも、必要だったんじゃないかなと思います。
 満島さんが本当に引っ張ってくださって、「大きな波瑠と小さな晴(※楊令役・岩川晴さん)」は、父の大きな背中を見ながら、のびのびとやらせていただきました。闘いのシーンが多く描かれる中で、私たち家族の場面は、一番“親しみやすさ”を感じていただける部分かなと思うので、激動の中にこんな家族があったんだ、というところを見ていただけたらうれしいです。

■プロデューサー:大原康明(WOWOW)のコメント

 楊志という人物は北方謙三先生の『水滸伝』を代表するキャラクターです。楊志一族の生き様を通して、読者はさまざまな場所を旅し、多くの出会いと別れを経験しました。

 名門の軍人の家系に生まれ、理想と現実のはざまで葛藤する楊志は、満島真之介さんにお引き受けいただきました。顔合わせの際、満島さんが語られた言葉の"熱さ"、そして、”覚悟”に思わず涙しました。実直さ、思わず背中を追いたくなるような魅力的な姿、プロフェッショナルな姿勢は、楊志そのものでした。満島さんでなくては、楊志は演じきれなかった、と確信しています。

 その楊志と出逢い、共に孤児を育てていく済仁美役は、波瑠さんが繊細に、そして、温かく演じてくださいました。母としての凛とした強さと優しさを表現してくださるのは、波瑠さん以外に浮かびませんでした。映像化に際し、女性の登場人物を、特に済仁美をどのように描くか。制作陣の中でも重要なテーマのひとつでしたが、映像の中で立ち上がった済仁美の姿は、初めて小説を読んだ際に想像した姿を遥かに超える存在感と魅力を放ち続けています。

 『水滸伝』は戦いの物語であると同時に家族の物語であり、愛の物語でもあります。作品を通して描かれるこれらのテーマは時代は違えど、不変です。楊志、済仁美、そして楊令の旅の行き着く先をぜひ一緒に見届けていただけますと幸いです。

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