劇団員の高齢化をボヤいた三宅裕司 (C)ORICON NewS inc.
俳優の三宅裕司(74)と小倉久寛(70)が23日、東京・サンシャイン劇場で行われた劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)第63回本公演ミュージカル・アクション・コメディー『地球クライシス SOS ~奇跡を起こせ!~ロウジンジャーズ』公開舞台稽古および取材会に出席。三宅が、20代~70代が在籍する劇団SETで起きた変化と、ジェネレーションギャップを明かした。
【写真】ビシッと!スーツ姿で撮影に応じる三宅裕司
今作で挑戦したことを聞かれると、三宅は「それはないですね」と個人で挑戦したことはないとキッパリ答えて笑いを誘いつつ、「今回はうちの劇団員が初めて本公演の脚本を書いたんです。それは挑戦ですね」とニヤリ。「奇想天外な設定でして、そこからギャグをやろうとすると、だいたいうまく行かないんですが、それがうまくいっちゃいました!」と声を弾ませた。
劇団SETには20代から70代が所属。日本で唯一だそうだが、三宅は「まあどっかにあるかもしれませんけどね」とつぶやきつつ、「創立46年なので、そうなりますよね。ずっといた人はもう70過ぎちゃうし」としみじみ。20代という若い世代が新たに参加している一方で、「1番上の70近辺の人たちも、自分が老人だと思ってないんですよ。老人役を与えると、老人の芝居をするんです。でもしなくていいんですよ、出てくれば老人なんですから。それをわかってないんですよね。みんな仙人みたいになっちゃうんです」とボヤき、笑いを起こした。
また、記者から若手の劇団員と接するうえで苦労したことを聞かれると、「わかんない言葉がいっぱいありますね。いまのデジタルのスマホのいろんな言葉だとか、音楽業界の…Spotifyとか。何?みたいな」とジェネレーションギャップを告白。小倉に「知らないでしょ」とふり、「知らなかった、初めて聞きましたね」と返答があると、三宅は「そういう言葉がいっぱい出てくると、わけわかんないですよね」と総括。「ということのシーンも出てきます」と劇中にもジェネレーションギャップに関連するシーンがあると明かし、「いい質問でしたね」と笑顔を見せていた。
今作は、歌、音楽、アクションが融合したエンターテインメント性の高いSETならではの作品を39人の劇団員で送るアクション・コメディー。少子高齢化により過疎化が進むとある村では、伝統を重んじる年寄達と生活のためには近代化やむなしと考える若者達とが対立。そんな中、アメリカの極秘司令により地球外生命体との交渉国として日本が大抜擢された。 そこで日本政府はこの交渉を成功させるために、これまでの人生で奇跡を起こし、豊富な人生経験を持つ老人を集め、ロウジンジャーズを結成した。果たして地球の未来は救われるのか。そして、日本が選ばれた理由とは。三宅は官房長官役、小倉は奇跡の野菜を生み出した農業従事者役を演じる。
公演は、きょう23日~~11月3日に東京・サンシャイン劇場にて上演される。