オリヴィア・コールマン&ベネディクト・カンバーバッチ主演、愛と憎しみの夫婦バトル『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』本日公開

2025/10/24 09:43
映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』(公開中) (C)2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』(公開中) (C)2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
 1989年に大ヒットを記録したブラック・コメディの名作『ローズ家の戦争』が、オリヴィア・コールマンとベネディクト・カンバーバッチの共演で現代に蘇る。映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』(監督:ジェイ・ローチ)が本日(10月24日)より全国公開。

【動画】映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』本編映像(離婚協議)

 順調なキャリア、かわいい子どもたち、完璧な家庭生活――誰もが羨む理想の夫婦。しかし、夫(カンバーバッチ)が経営する事業が破綻し、突如クビを宣告されると事態は一変。これまで築いてきたバランスが崩れ、互いに抑えてきた不満と競争心が一気に火を噴く。

 夫婦間のささいな口論から、やがて豪邸の所有権をめぐってバスルームにカニを投げ入れたり、顔面にオレンジを投げつけたり、さらには書類に火をつけて渡したり、銃まで持ち出して嫌がらせの範疇(はんちゅう)を超えるレベルの“命懸けの夫婦喧嘩”へと発展していくさまを、痛快かつシニカルに描き出す。

 公開初日に解禁された本編映像では、豪邸の所有権をめぐる離婚協議の場で、ローズ夫妻が親友で弁護士のバリー(アンディ・サムバーグ)に説得される場面が映し出される。

 「考え直せよ。君らはお似合いの夫婦だ」と語りかけるバリー。ロンドンからロサンゼルスに移住した二人の最初の友人である彼は、テオ(カンバーバッチ)の弁護士として同席するが、どちらの立場にも理解を示し、関係の修復を願っている。

 実はバリー自身も、複数の人と同時に親密な関係を持つ恋愛スタイルである妻・エイミー(ケイト・マッキノン)との夫婦関係に苦労しているからこそ、「相手を殺したくなる日があっても、そうじゃない日も、パートナーは必要なんだ」と説得を試みる。さらに「“ノー”と思っても“イエス”と答えろ」と忠告。

 しかし、「君たちならやれるさ」というバリーの言葉も虚しく、離婚専門弁護士エレノア(アリソン・ジャネイ)は「でも、家は渡さない」と冷たく言い放つ。一瞬の和解ムードから再び崩れ落ちる“崖っぷちの夫婦”の今後が気になる、緊張感あふれるシーンとなっている。

 脚本を担当したトニー・マクナマラにとって最も重要なのは、観客がテオとアイビー(コールマン)が直面する困難に共感することだという。「私は観客がテオとアイビーが別れないよう応援してほしいと思いつつも、それがどれだけ難しいか理解してほしいんだ。観客として、彼らが突然お互いに優しくなることを望んでいるとは思えないよ」と語るように、現実の夫婦関係同様に一筋縄ではいかない展開によって、より共感しながらも楽しめる作品となっている。

 今回新たに公開された場面写真では、夫婦が奪い合う豪邸の建設当時の様子が明らかに。仕事と地位を失ったテオを励ますため、妻アイビーが自らの資金で設計を依頼した豪邸だった。しかし、豪邸の設計を始めることで復活したテオと、レストランの事業を拡大して波に乗るものの、そのほとんどが豪邸の建設費に消えてしまうことを気にするアイビー。次第に夫婦の価値観の違いが浮き彫りとなり、建築への情熱と嫉妬がぶつかり合う――。豪邸はどちらのものになるのか…?

 本作は、食欲を刺激しまくる料理や斬新な建築デザインなど、ハイセンスなビジュアルも見どころのひとつとなっている。

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