 
            衝撃作『爆弾』に自信を見せた(左から)佐藤二朗、山田裕貴 (C)ORICON NewS inc.
         
         俳優の山田裕貴、佐藤二朗、染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、渡部篤郎、永井聡監督が31日、都内で行われた映画『爆弾』公開記念舞台あいさつに登場した。
【集合ショット】豪華⋯!お手振りしながら撮影に応じる佐藤二朗&山田裕貴ら出演陣
 本作は、『このミステリーがすごい!2023年版』(宝島社)および『ミステリが読みたい!2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)で第1位に輝いた呉勝浩氏のベストセラー小説が原作。
 酔って暴行事件を起こした謎の中年男が、「霊感で事件を予知できます。これから3回、次は1時間後に爆発します」と話したことから、その目的と正体を暴こうと、交渉人との極限の心理戦が始まる。取調室で繰り広げられる“謎解きゲーム”と東京全土を舞台にした爆弾捜索がリアルタイムで進行する、極上のサスペンス・エンターテインメント。
 主演の山田が演じるのは、警視庁捜査一課の交渉人・類家。ついに公開を迎え「この日を楽しみに待っていた。今日を喜びたいなと思う」といい、「映画を観たみんなの考えを聞きたい。試写では“邦画史上最高傑作だ”という声もあって静かにほくそえんでいました」と自信があった本作の好評に喜びを隠せない。
 取調室の椅子に座る謎の男・スズキタゴサクを演じた佐藤は「友達だという脚本家のマギー氏から「“日本映画の最高到達点の一本だと思って興奮している”と感想が来て。クリエイターからの感想がすごくうれしかった」と喜ぶ。演じた役について聞かれると「演じた僕が言っちゃいけないかもしれないけれど、彼が何者なのかいまだに分からない。分かっちゃいけないというか、理解したら人間の正気が失われちゃうんじゃないかというくらい底知れない怖さがある人だなと。僕も心からみなさんの感想が楽しみです」と語った。
 最後には、山田から「僕たち『爆弾』チームの力を受け取って、皆さんがSNSで広めていただいて、“爆発”させていただければと思います」と呼びかけると、佐藤は映画『国宝』の名前を挙げつつ「実は今年、バケモンみたいに面白い作品は一本だけじゃないと思っています。今年は日本映画にとって素晴らしい年になるんじゃないかなと思いますし、なってほしいなと心から祈っております」と本作への自信をにじませた。