映画『平場の月』(11月14日公開) (C)2025映画「平場の月」製作委員会
「第32回山本周五郎賞」を受賞した朝倉かすみの小説を、堺雅人主演で映画化した『平場の月』が11月14日に公開される。中学時代の同級生だった男女が、人生の荒波を経て再び出会い、ささやかに寄り添い合う“大人の恋”を描いた作品だ。
【動画】医療従事者向け試写会トークセッション
公開に先立ち、公益社団法人日本臨床腫瘍学会(JSMO)所属の医療従事者を対象とした試写会と井川遥も登壇したトークセッションが行われ、その模様が東宝の公式YouTubeに公開された。
トークセッションに登壇したのは井川のほか、本作で医療監修を担当したがん研有明病院総合腫瘍科医師の小野麻紀子氏、ストーマ(人工肛門)監修を担当したがん研有明病院看護部看護師の松浦信子氏。
病や身体の変化を抱えながら人がどう生きるかという繊細なテーマに向き合うため、井川は撮影前に大腸検査を受け、体調と体重の管理を行い、実際の患者と対話を重ねたという。「たくさんの方にご協力いただいいて、病気と向き合うというところを監督・スタッフとともに誠実に取り組みました」と語った。
医療監修の小野氏は本作の公開について「普段はがんに関わらないで生活している方々にも、こういったエンターテインメントを通して知ってもらえることに意義がある」とコメント。ストーマ監修の松浦氏は完成した本編を観て「ストーマ(人工肛門)になっても恋愛を通して今を生きていく姿が素晴らしく描かれていて感動しました」と述べた。
その他にも、井川は本作を通じて病気の早期発見の大切さを改めて実感したと語り、「この映画を観てくださった方々がそれぞれの健康にもう一度目を向けてもらえるとほししい」と呼びかけ、最後は「先生方にバックアップしていただいたおかげで、揺らぐ日々の中で温かいものが届けられるラブストーリーになったと思います」と感謝を述べてトークセッションをしめくくった。
なお、同YouTubeチャンネルでは、福留光帆、蛙亭 イワクラ、磯山さやかが本作の感想やオトナの恋愛を語る【オトナ女子の座談会】も公開中。さらに、本日午後8時には、堺、井川、原作者・朝倉氏で映画を振り返りながら魅力を語る【特別鼎談 前篇】を公開予定。