元日テレ・馬場典子アナ、菅谷大介さん追悼「たくさん、たくさん、ありがとう」【全文掲載】

2025/11/10 21:25
馬場典子
馬場典子
 日本テレビの菅谷大介アナウンサーが8日、亡くなった。53歳だった。10日、同局が発表した。訃報を受け、元日本テレビアナウンサーの馬場典子が、所属事務所を通じて、追悼コメントを寄せた。

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 馬場アナは「治療を懸命に続けていて、体調の波もある中で、『今度ゆっくり話そうね』という約束が果たせないままとなってしまいました」と無念の思いを明かし、「お互い同期や同年代の友人との早過ぎるお別れも経験して、会える時に会いたい人と、と思っていたはずなのに、本当に残念です」と悔しさをにじませた。

 2人は日本テレビのアナウンサー同期。馬場アナは「アナウンサー同期5人の中でただ1人3歳年上だったすがっちは、いつも私たちより一歩先を見て、一歩ほど引いて見守ってくれていました」と、落ち着いた先輩としての人柄を振り返る。

 今年5月にアナウンス部を訪れた際の様子も明かし、「部屋全体を巻き込むように明るく大きな声で、若手にあれこれ指導していました。『昭和のオヤジの絡み方してる〜』なんてからかいながら、アナウンサー人生で体得してきたものを伝え残しておきたい、という念いを感じました」とつづった。

 続けて「アナウンサーという仕事は、人生経験を重ねたからこそ分かる痛みがあり、喜びがあり、表現できることがある。すがっちだからこそ伝えられることがこれからまだまだある中で、それを楽しみにしていた同期として一視聴者として、とても悔しく寂しい気持ちです」と、突然の別れへの思いをつづった。

 最後は、かつて菅谷さんが人を思いやる言葉を口にしていたことを思い返し、「すがっち、直接伝えられなくてごめんなさい。たくさん、たくさん、ありがとう」と感謝の言葉で締めくくった。

 菅谷さんは1971年11月生まれ、千葉県出身。97年に同局に入社し、同年7月の『スーパーJOCKEY』が初のレギュラー番組となった。その後はバラエティー番組、スポーツ中継、情報番組などで活躍した。

 22年8月にすい臓がんを公表。21年11月「箱根駅伝」の準備を兼ねて人間ドックを受けたところ、すい臓がんが見つかり、抗がん剤治療、腹腔鏡手術などを受けたことを明かしていた。

■コメント全文

治療を懸命に続けていて、体調の波もある中で、「今度ゆっくり話そうね」という約束が果たせないままとなってしまいました。
お互い同期や同年代の友人との早過ぎるお別れも経験して、会える時に会いたい人と、と思っていたはずなのに、本当に残念です。
そう思っている同期が、友人知人が、たくさんいます。
アナウンサー同期5人の中でただ1人3歳年上だったすがっちは、いつも私たちより一歩先を見て、一歩ほど引いて見守ってくれていました。
今年5月にアナウンス部に寄った時、そんなすがっちが部屋全体を巻き込むように明るく大きな声で、若手にあれこれ指導していました。
「昭和のオヤジの絡み方してる〜」なんてからかいながら、アナウンサー人生で体得してきたものを伝え残しておきたい、という念いを感じました。
アナウンサーという仕事は、人生経験を重ねたからこそ分かる痛みがあり、喜びがあり、表現できることがあり、すがっちだからこそ伝えられることがこれからまだまだある中で、それを楽しみにしていた同期として一視聴者として、とても悔しく寂しい気持ちです。その後、小さなお子さんを遺していかれた方のことを、
「皆さんからの弔意を頂いて、お父さんのすごさはきっと後で分かる」「思いは伝わる」「奥様と子どもたちで頑張っていけるはず」と話していたすがっちの言葉が思い出されます。私も同じ気持ちで祈っています。
すがっち、直接伝えられなくてごめんなさい。たくさん、たくさん、ありがとう。

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