史上初の2年連続で最優秀男優賞を受賞した吉沢亮 (C)ORICON NewS inc.
国内映画賞のトップバッターとなる『第17回TAMA映画賞』授賞式が15日、東京・パルテノン多摩 大ホールで行われた。『国宝』『ババンババンバンバンパイア』に主演した俳優の吉沢亮が最優秀男優賞を受賞した。
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『国宝』は、11月10日までの公開158日間で観客動員1207万人、興行収入170億円を突破した(観客動員数:1207万5396人、興行収入:170億4016万5400円)。公開から約5ヶ月が経つなかでも勢いは衰えず、邦画実写歴代1位『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』(2003年、173.5億円)を超えるのも秒読みとなっている。
本作は、黒衣として3年間歌舞伎の世界に身を置き、その体験をもとに執筆した吉田修一氏による小説を、李相日監督の手により映画化したもの。任侠の一門に生まれながら、歌舞伎役者の家に引き取られた主人公・喜久雄(吉沢)が、芸の道に人生を捧げ、やがて“国宝”と称される存在になるまでの50年を描く、壮大な一代記。
受賞のスピーチで吉沢は「『TAMA映画賞』は7年前に僕は最優秀新進男優賞をいただきました。それが僕にとって初めてのいただいた映画賞でしたので、非常に心に残っていて。すごく特別な思いが『TAMA映画賞』にはあります。今回、最優秀男優賞をいただき、非常にうれしく思っています」と笑顔。「『国宝』は本当に尊敬している監督、キャストの皆さまと、なかなかハードな3ヶ月間の撮影だったんですけど、それを乗り越えて、たくさんの素晴らしい景色で見させていただいているなと思っている日々でございます。これからもこのような素敵な賞に恥ぬように精いっぱい精進してまいります」と決意を新たにした。
また、吉沢は昨年も『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で最優秀男優賞を受賞している。2年連続の最優秀男優賞、または最優秀女優賞の受賞は史上初。会場から拍手を贈られると吉沢は一層気を引き締めた顔をしていた。
同賞は、前年10月から当年9月に一般劇場で公開された作品および監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員による選考で選出される。
■『第17回TAMA映画賞』受賞作品・受賞者
【最優秀作品賞】
『国宝』(李相日監督)
『ルノワール』(早川千絵監督)
【特別賞】(映画ファンを魅了した事象に対し表彰)
呉美穂監督 及びスタッフ・キャスト一同(『ふつうの子ども』)
大九明子監督 及びスタッフ・キャスト一同(『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』)
【最優秀男優賞】
長塚京三(『敵』)
吉沢亮(『国宝』『ババンババンバンバンパイア』)
【最優秀女優賞】
瀧内公美(『レイブンズ』『敵』『奇麗な、悪』『ゆきてかへらぬ』『国宝』『ふつうの子ども』『宝島』)
広瀬すず(『遠い山なみの光』『アット・ザ・ベンチ』『ゆきてかへらぬ』『片思い世界』『宝島』)
【最優秀新進監督賞】
平一紘監督(『木の上の軍隊』『STEP OUT にーにーのニライカナイ』)
山元環監督(『この夏の星を見る』)
【最優秀新進男優賞】
萩原利久(『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』『世界征服やめた』)
黒川想矢(『国宝』『この夏の星を見る』)
【最優秀新進女優賞】
桜田ひより(『この夏の星を見る』『大きな玉ねぎの下で』)
中野有紗(『この夏の星を見る』)
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