【TAMA映画賞】吉沢亮&黒川想矢の“W喜久雄”がトークでわかす「プレッシャーを与えていただき」「国宝級イケメン」

2025/11/15 21:29
『第17回TAMA映画賞』授賞式に出席した(左から)黒川想矢、吉沢亮 (C)ORICON NewS inc.
『第17回TAMA映画賞』授賞式に出席した(左から)黒川想矢、吉沢亮 (C)ORICON NewS inc.
 国内映画賞のトップバッターとなる『第17回TAMA映画賞』授賞式が15日、東京・パルテノン多摩 大ホールで行われた。公開から約5ヶ月が経過してもロングランヒット中の映画『国宝』が最優秀作品賞に選ばれるなど、早くも賞レースを席巻した。

【動画】 【国宝】吉沢亮、15歳・黒川想矢の圧巻演技にプレッシャー「喜久雄やばいねって…」

 11月10日までの公開158日間で観客動員1207万人、興行収入170億円を突破した(観客動員数:1207万5396人、興行収入:170億4016万5400円)。公開から約5ヶ月が経つなかでも勢いは衰えず、邦画実写歴代1位『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』(2003年、173.5億円)を超えるのも秒読みとなっている。

 本作は、黒衣として3年間歌舞伎の世界に身を置き、その体験をもとに執筆した吉田修一氏による小説を、李相日監督の手により映画化したもの。任侠の一門に生まれながら、歌舞伎役者の家に引き取られた主人公・喜久雄(吉沢)が、芸の道に人生を捧げ、やがて“国宝”と称される存在になるまでの50年を描く、壮大な一代記。

 また、最優秀作品賞以外にも、主演の吉沢亮は最優秀男優賞、若き日の喜久雄を演じた黒川想矢は最優秀新進男優賞を受賞。いきなり3冠という結果となった。

 受賞のスピーチで李相日監督は「歌舞伎は400年の伝統がある。脈々と続いてきた芸能を映画で汚さぬように、一方でその魅力をいかに伝えるか。キャスト含めてスタッフ、参加してくれた皆さんと我々映画人の知恵を絞りを絞って歌舞伎にという作品に挑んでみました。今日は吉沢くんも黒川くんも一緒に表彰される。まず歌舞伎役者としての人生、歌舞伎役者としての姿形という全てにリアリティが徹底的に求められる作品ですので、彼らの原資がなければ、このような形にはならなかったと思います」と感謝した。

 その後、壇上に吉沢と黒川も登壇。先に黒川の撮影が行われたそう。その撮影現場を訪れ、芝居をする映像も見たという吉沢は「とてつもなくスゴくて!これはマズい、と。いい意味でプレッシャーを与えていただいた。僕は(撮影に)入ってからも、ずっとメイクさんが『黒川くんの喜久雄、ヤバいね!大丈夫?負けちゃう?』とプレッシャーを掛けられた。彼には大変お世話になりました」とボヤいて笑わせた。

 一方、黒川は「あまり意識することがなかった」と正直に打ち明けて吉沢は苦笑い。真意は李監督から言われた「知っていることだと思うけど、吉沢さんと喜久ちゃん(黒川)は全然似てないでしょ?でも、目指す喜久雄像が近ければ近いほど同じ人に思ってもらえるんじゃない?」という言葉があって、あえて意識しなかったそう。ただ、黒川は「もちろん(似てないのは吉沢が)国宝級イケメンなので」と謙そんし、吉沢も笑う。そんな中でも「似てると言われたスタッフの方に感謝しています」と黒川は話していた。

 同賞は、前年10月から当年9月に一般劇場で公開された作品および監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員による選考で選出される。

■『第17回TAMA映画賞』受賞作品・受賞者
【最優秀作品賞】
『国宝』(李相日監督)
『ルノワール』(早川千絵監督)

【特別賞】(映画ファンを魅了した事象に対し表彰)
呉美穂監督 及びスタッフ・キャスト一同(『ふつうの子ども』)
大九明子監督 及びスタッフ・キャスト一同(『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』)

【最優秀男優賞】
長塚京三(『敵』)
吉沢亮(『国宝』『ババンババンバンバンパイア』)

【最優秀女優賞】
瀧内公美(『レイブンズ』『敵』『奇麗な、悪』『ゆきてかへらぬ』『国宝』『ふつうの子ども』『宝島』)
広瀬すず(『遠い山なみの光』『アット・ザ・ベンチ』『ゆきてかへらぬ』『片思い世界』『宝島』)

【最優秀新進監督賞】
平一紘監督(『木の上の軍隊』『STEP OUT にーにーのニライカナイ』)
山元環監督(『この夏の星を見る』)

【最優秀新進男優賞】
萩原利久(『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』『世界征服やめた』)
黒川想矢(『国宝』『この夏の星を見る』)

【最優秀新進女優賞】
桜田ひより(『この夏の星を見る』『大きな玉ねぎの下で』)
中野有紗(『この夏の星を見る』)

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