トラウト選手がかぶったデザインのかぶと(丸武産業提供)
米大リーグの本拠地開幕戦に挑んだエンゼルスで本塁打を放った打者への祝福に使われる新しい「かぶりもの」が8日、お披露目された。昨季までのカウボーイハットに代わって、先制2ランを打ったトラウト選手の頭にのせられたのは鹿児島県薩摩川内市の丸武産業が製作したかぶと。テレビ中継やニュースで取り上げられ、早くも“大リーグ効果”が始まっている。
同社によると、初代社長時代の1975年ごろのデザインで、前面には「獅子頭」が付く。価格は33万円。受注生産のため、在庫はない。注文があったことを田ノ上智隆社長(43)が知ったのは試合4日前。試合をテレビ観戦し、かぶった瞬間は「うれしかった」という。
試合後は多数のメディアから取材があったほか、かぶとの注文が1件、問い合わせは複数来ている。田ノ上社長は「薩摩川内市の活性化や、日本の歴史や文化が世界に広まる機会になれば」と期待した。