初物5kg 豊洲市場へ 「日本一早い」タケノコ出発式 1本1本手掘りの高級食材 さつま町

2023/10/14 08:03
早掘りタケノコを手にする生産者=13日、さつま町虎居のJA北さつま本所
早掘りタケノコを手にする生産者=13日、さつま町虎居のJA北さつま本所
 「日本一早い」と銘打つ早掘りタケノコの出発式が13日、鹿児島県内有数の竹林面積を誇るさつま町のJA北さつま本所であった。初日は5キロを東京・豊洲市場に向けて発送した。今季は表年傾向で収量が期待でき、高値の時期は1キロ5000~7000円での取引を見込む。

 早掘りは軟らかくて甘く、えぐみが少ないのが特徴。JA北さつまたけのこ部会156人が約400ヘクタールで栽培する。傷付けないように1本1本手作業で収穫する高級食材で、商標「さつまたけのこ」の名称で大都市圏に出荷している。

 今季は9月が少雨で生育が心配されたものの、品質はいいという。青果用は来年3月まで出荷し、生産量約20トンで販売額は約2500万円を見込んでいる。

 当日持ち込まれたタケノコは1個50グラムほどで、関係者が箱詰めしてトラックに積んだ。同部会の木下守会長(68)は「特に刺し身がお薦め。高値での取引を期待したい」と話した。

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