市街地の通りをパレードで走行する陸上自衛隊の車両=14日、瀬戸内町古仁屋
陸上自衛隊奄美駐屯地(鹿児島県奄美市名瀬)と瀬戸内分屯地(瀬戸内町節子)の開設5周年を記念した市中パレードが14日、瀬戸内町古仁屋であった。市街地の中央通り約300メートルを奄美大島に駐屯する陸海空の自衛隊員約180人が行進。町民や自衛隊OBでつくる隊友会が手旗などを振って見守った。
同町が主催し、合同のパレードは昨年に続き2回目。海上自衛隊佐世保音楽隊を先頭に、海自奄美基地分遣隊(同町古仁屋)、航空自衛隊奄美通信隊(同市笠利)が登場した。陸自は普通科中隊やレンジャー隊員、狙撃班らが行進し、軽装甲機動車や地対艦誘導弾の車両など13台も続いた。同町や奄美大島出身隊員が紹介されると拍手が起こった。
鎌田愛人町長は「陸海空合同パレードは全国的に例がなく、地元として喜ばしい。住民と自衛隊が身近に触れ合い、共存共栄するまちづくりにつながる」とあいさつ。佐世保音楽隊の演奏会や装備品展示もあった。
奄美駐屯地と瀬戸内分屯地は2019年3月に開設。地対艦、地対空誘導弾部隊や警備隊、「電子戦」部隊など計約630人が所属する。