田中水産が競り落とした体長185センチ、体重約118キロのタマカイ(同社提供)
ハタ科最大の高級魚「タマカイ」が今月、鹿児島市中央卸売市場魚類市場に水揚げされた。体長185センチ、体重約118キロ。鹿児島県内での水揚げは非常にまれで、同市場では2018年以来6年ぶり。29日から、県内5店舗の回転ずし店「めっけもん」に1皿(2貫)451円で並ぶ。
甑島周辺の漁場で12月22日、定置網にかかった。甘みのある白身魚で、脂乗りが良いのが特長。身質がしっかりしているため、数日〜1週間ほど熟成させると食感がやわらかくなり、うまみが増すという。
仲卸業の田中水産(鹿児島市)がキロ単価2200円の30万円弱で競り落とした。同社は6年前に水揚げされた際も落札しており、取引のある寿福産業のめっけもんで提供していた。
田中水産の田中積社長(75)は「前回とても好評だったのを覚えていて、絶対に競り落とそうと決めていた。鹿児島では珍しい魚なので、この機会にぜひ味わって」と呼びかけた。