道路脇に横転した大型バス=鹿児島市春山町
鹿児島市春山町の県道で8月、高校生30人を乗せた貸し切りバスが横転し3人が重傷を負った事故で、運行会社は11日、道路脇の斜面に残されているバスの撤去を始めた。県道の道幅が細く、車体を引き上げるクレーン車が通れないため、解体して運び出す。
作業は午前9時ごろから始まり、ショベルカーなどの重機を使って横倒しのバスを解体した。業者によると、作業は9月下旬までかかる見通し。県道はこの間、日中は通行できない。
事故は8月19日午前8時半ごろ発生。九州みやび観光(鹿児島市)のバスが横転し、乗客の国分高校(霧島市)のサッカー部員10人が搬送された。うち3人が腰やろっ骨を折る重傷。
同社などによると、日置市のサッカー場に向かう途中、4トン以上の車は通行不可の標識が立つ道幅約3メートルの県道に進入した。バスは横幅2.3メートル、車重約13トンの大型。男性運転手(62)が道を間違えたという。
鹿児島西署は同社を家宅捜索し、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いも視野に捜査している。