大型スクリーンに枝肉の写真を映し出し進められる出品牛の競り=9日、南九州市の知覧体育館
鹿児島県で開催中の第12回全国和牛能力共進会(全共)。南九州市の知覧体育館では9日、肉牛の部に出品された166頭の競りが行われた。全国から126社の購買者が参加。大型スクリーンに映し出される枝肉の写真を見ながら応札した。
購買者席の後方には各地の出品者が陣取った。カラフルなそろいのジャンパーやポロシャツ姿で、会場は華やかな雰囲気。競り人が読み上げる応札価格にメモを取ったり、顔を見合わせたりする光景が見られた。
県関係では、8区首席で最優秀枝肉賞にも選ばれた「うしの中山」(鹿屋市)の枝肉が1キロ当たり5万6140円で落札。ほかの出品牛にも1万4000~1万1000円台の高値が付いた。
うしの中山の中山高司社長(71)は「結果は夢のよう」と笑顔。出品牛を生産した繁殖農家の泊幸男さん(38)=東串良町=も「朝一で結果を聞いて感極まった」と喜んだ。