〈詳報〉全国和牛能力共進会(全共) 鹿児島県勢、最多タイ6部門制す きょう最終日「和牛日本一」決まる

2022/10/10 07:25
6区で優秀賞首席を獲得した鹿児島県の代表=9日、霧島市牧園
6区で優秀賞首席を獲得した鹿児島県の代表=9日、霧島市牧園
 霧島市をメイン会場に開催中の第12回全国和牛能力共進会(全共)は9日、種牛の部、肉牛の部の最終審査があり、鹿児島県は“花形”とされる6区(総合評価群)など4出品区で優等賞首席に選ばれた。県勢が総合評価群を制するのは初めて。前日に首席を決めた1区(若雄)、特別区(高校・農業大学校)を含め、鹿児島は全9出品区で六つの首席を獲得。首席数で過去最高だった2002年の岐阜大会に並んだ。

 総合評価群は種牛の部に分類され、同じ種雄牛から生まれた繁殖雌牛4頭、肥育牛3頭の成績で順位が決まるため、高い改良・飼養技術が求められる。鹿児島県は上別府種畜場(鹿屋市)の種雄牛「安亀忠」を父に持つ7頭をそろえ出品。種牛群、肉牛群でいずれも2位に入り、総合で首席に輝いた。

 ほかに首席となった出品区は種牛の部4区(繁殖雌牛群)、5区(高等登録群)、肉牛の部8区(去勢肥育牛)。

 種牛の部2区(若雌の1)に福崎正廣さんが出品した「みか」、青木春佑さんの「たかこ1」はそれぞれ3位、7位。3区(若雌の2)に臨んだミヤボク宮下牧場の「ゆうこ」は2位、森ファームの「はるこ」は5位だった。

 最終日の10日は、特別区を除く8出品区の首席の中から種牛の部、肉牛の部でそれぞれ最高賞となる内閣総理大臣賞が選ばれ、「和牛日本一」が決まる。閉会式には岸田文雄首相も出席する。

 9日に首席を獲得した県代表牛は次の通り。(かっこ内は出品者、敬称略)

 種牛の部4区 やすこ(拵正人)、てるはな(藤山粋)、さき(落合新太郎)▽5区 こづる、なつみ、さくら(いずれも宮園春雄)▽6区 すみれひめ(鶴田くみ)、いつみ92、ひでこ(いずれも上別府槇)、かりなきよ(前田龍二)、亀吉(江籠畜産)、誠司37(中山畜産)、速子1154(新地正清)▽肉牛の部8区 南迫(うしの中山)

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