新幹線「つばめ」(資料写真)
15日午前9時ごろ、九州新幹線の博多発鹿児島中央行きつばめ311号が、薩摩川内市の川内駅を出発して間もなく、車両の異常を伝える表示が点灯し、緊急停止した。点検で異常は確認されず、川内駅へ引き返した。乗客約100人にけがはなかった。
JR九州によると、台車の異常を感知する装置が誤検知した。停車の影響で、九州新幹線は熊本-鹿児島中央間で約2時間運転を見合わせた。上下各4本が運休、下り列車4本が最大91分遅れ、約千人に影響が出た。
停車した車両の乗客は川内駅に戻った後、払い戻しした人などを除いて代替輸送のバス3台に乗り込み、午前10時50分ごろ、鹿児島中央駅に向け出発した。
出張で佐賀県の新鳥栖駅から乗車していた同県の60代男性は「体がよろけるほどではなかったが、少し急に止まったと感じた」と停車当時の状況を説明。すぐにアナウンスが流れ、その後も15分に1回ほどのペースで案内があり、車内は落ち着いた様子だったという。