収穫期を迎えたりんごなし=霧島市溝辺町有川の有村菜果園
リンゴのような香りが特徴で、鹿児島県内でも珍しい梨「りんごなし」が、霧島市溝辺町有川の有村菜果園で収穫されている。
果皮は淡い黄緑色。収穫後、冷暗所に4~5日置くと、リンゴを思わせる甘い香りがたつ。糖度13~14度ほどで甘みが強い。一般的な梨より1回り大きく、1個の重量が2キロを超えるものも。収穫期は約2週間と短い。
40年近く前、品種改良のために苗を取り寄せたのが栽培の始まりとされる。約1万平方メートルの畑で年間15トン余りが採れるようになり、2020年度に市の地域ブランド「ゲンセン霧島」に認定された。
1日から収穫を始めた有村良一代表(46)は「長雨の影響があったが平年並みに仕上がった。おいしいとお客さんが喜ぶのが楽しみ」と話した。
9月中旬ごろまで梨狩りを楽しめる。午前8時~午後6時。期間中は無休。1キロ当たり650円、梨狩り体験だと1キロ600円。