自動釣り銭レジ見て諦めた? コンビニ強盗2年なし 各社、防犯力アップに尽力 鹿児島

2021/09/13 12:20
コンビニ強盗への対応を確認する店内訓練=2019年11月、霧島市隼人
コンビニ強盗への対応を確認する店内訓練=2019年11月、霧島市隼人
 鹿児島県内でコンビニエンスストアに押し入る強盗事件の件数が減っている。過去10年で最多の8件発生した2011年の後、増減を繰り返したが、19年2月以降は発生していない。各社が取り組む対策や警察官の立ち寄りが抑止につながっているようだ。

 ローソンは17年、自動釣り銭機付きのレジを導入した。会計時に客から預かった現金を投入すると、釣り銭が自動計算されて出てくる。客の前でお金の出し入れをせず、保管している現金が目に見えない。

 本社広報部(東京)によると、19年に全国で自動釣り銭機付きレジへの置き換えが完了した。竹元裕貴シニアマネジャー(46)は「レジの機能を見て、犯行をあきらめる可能性もある」と防犯効果を説明する。

 南九州ファミリーマート(鹿児島市)は各店舗に対し、客の目を見て接客をするようにマニュアルで呼び掛けている。強盗をたくらんでいる相手に「顔を見られた」という印象を与えることで、犯罪抑止につながる面があるという。

 店内を監視する防犯カメラの効果も大きい。ローソンとファミリーマートによると、県内店舗の設置率は100%。セブン-イレブン・ジャパンは明らかにしていない。

 県警は深夜に営業するコンビニやスーパーとの対策会議を毎年開き、防犯のアドバイスをしている。制服姿の警察官が買い物などでコンビニに立ち寄る警戒活動も今年から本格化させた。「今後も地域と連携し、見せる防犯で県内の治安に貢献したい」としている。

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