東京五輪柔道で獲得した金、銀メダルを手にする浜田尚里選手=18日、霧島市の国分南中学校
東京五輪柔道女子78キロ級で金メダルに輝いた浜田尚里選手(31)=自衛隊、霧島市出身=が18日、南日本新聞社の単独取材に応じた。五輪初出場での栄冠に「自信を持って五輪の畳に上がれた。練習の成果を全て出し切った」と喜んだ。
-五輪決勝を振り返って。
「マロンガ選手は勝ったり負けたりを繰り返していた相手。互いに勝ち上がって決勝で戦うと思い、準備していた。強みの寝技で一本を取れて良かった」
-印象に残っている試合は。
「決勝もだが、ワーグナー選手(ドイツ)との準決勝。背負い投げ、大内刈りからの寝技と連絡技が決まり、気に入っている。練習していた部分でうれしかった」
-新型コロナウイルスの影響で、大会が1年延期された。
「延期は仕方なく、何ができるかだけを考えていた。自分のペースで練習できない時期もあったが、1年延びた分、しっかり準備することができた」
-五輪後はどのように過ごしているか。
「通常の大会と同じように、約1週間ゆっくり休んで徐々に練習を再開した。次に出場する試合が決まっておらず、ハードにというよりは適度に取り組んでいる」
-寝技のコツは。
「相手に応じて瞬時に対応できるようにしている。大切なのは、実戦で使えるように意識して練習すること。あとは失敗と成功を繰り返していけば、できるようになる」
-鹿児島でやりたいことは。
「友人の家が地鶏の店をやっていて、帰ったら毎日鳥刺しを食べる。パワーをもらってまた稽古に励みたい」