東京五輪女子柔道「金」 寝技のスペシャリスト浜田尚里選手が語る強さの秘密

2021/11/19 14:10
東京五輪柔道で獲得した金、銀メダルを手にする浜田尚里選手=18日、霧島市の国分南中学校
東京五輪柔道で獲得した金、銀メダルを手にする浜田尚里選手=18日、霧島市の国分南中学校
 東京五輪柔道女子78キロ級で金メダルに輝いた浜田尚里選手(31)=自衛隊、霧島市出身=が18日、南日本新聞社の単独取材に応じた。五輪初出場での栄冠に「自信を持って五輪の畳に上がれた。練習の成果を全て出し切った」と喜んだ。

 -五輪決勝を振り返って。

 「マロンガ選手は勝ったり負けたりを繰り返していた相手。互いに勝ち上がって決勝で戦うと思い、準備していた。強みの寝技で一本を取れて良かった」

 -印象に残っている試合は。

 「決勝もだが、ワーグナー選手(ドイツ)との準決勝。背負い投げ、大内刈りからの寝技と連絡技が決まり、気に入っている。練習していた部分でうれしかった」

 -新型コロナウイルスの影響で、大会が1年延期された。

 「延期は仕方なく、何ができるかだけを考えていた。自分のペースで練習できない時期もあったが、1年延びた分、しっかり準備することができた」

 -五輪後はどのように過ごしているか。

 「通常の大会と同じように、約1週間ゆっくり休んで徐々に練習を再開した。次に出場する試合が決まっておらず、ハードにというよりは適度に取り組んでいる」

 -寝技のコツは。

 「相手に応じて瞬時に対応できるようにしている。大切なのは、実戦で使えるように意識して練習すること。あとは失敗と成功を繰り返していけば、できるようになる」

 -鹿児島でやりたいことは。

 「友人の家が地鶏の店をやっていて、帰ったら毎日鳥刺しを食べる。パワーをもらってまた稽古に励みたい」

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