踊る祭りは経済効率がいい? 市民参加で経費かからず、経済効果は事業費の30倍、10.7億円 鹿児島市・22年度おはら祭

2023/11/10 17:11
息の合った動きで繁華街を練り歩く踊り連=3日、鹿児島市金生町
息の合った動きで繁華街を練り歩く踊り連=3日、鹿児島市金生町
 鹿児島市は9日、市議会決算特別委員会で、おはら祭の2022年度の経済波及効果は約10億7000万円に上るとの試算を明らかにした。市民らが踊って盛り上げる祭りで経費がかからないこともあり、経済波及効果は事業費約3600万円の約30倍となった。

 同時に示した試算結果では、かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会は事業費約1億円に対して約6億6000万円(約6倍)、鹿児島マラソンは約2億7000万円に対して約10億9000万円(約4倍)の経済効果があった。

 来場者数や、アンケートで聞いた消費額などから見積もった。来場者は、おはら祭約9.2万人、サマーナイト約7万人、鹿児島マラソンは出走者のみを対象とし約8000人。個人消費額は、宿泊者が多いマラソンが高かったという。

 観光プロモーション課の川畑亮課長は「イベントが経済活性化に貢献していることが確認できた。今後も市民、事業者と一体となって盛り上げ、来場者により多く消費してもらえるよう工夫したい」と話した。

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