著書「哲学の庭」の全国販売を喜ぶ中村隆重さん=南大隅町根占川北
福祉と農業を結ぶ農福連携のパイオニア的な存在の「花の木農場」(南大隅町根占)の創設者、中村隆重さん(84)の著書「哲学の庭」が、東京図書出版との共同出版で全国で販売された。障害者が農業に取り組む事業に40年以上前から挑んだ波乱の人生や情熱を、英語訳付きで発信している。
花の木農場は2023年、南日本新聞など地方新聞46紙と共同通信社が表彰する第13回地域再生大賞で大賞に選ばれたほか、農福連携事業や優秀団体として全国表彰を受け、各地から視察が訪れている。
本はA5サイズで56ページ、税抜き1364円。23年春に自費出版したが、中村さんは「反響が大きく、世界へ届けようとの周囲の声や支えがあっての全国出版。うれしい」と語った。