エアロビックで国民スポーツ大会に出場する浜田夏穂さん=姶良市のビーラインスポーツパーク姶良
佐賀で開かれる国民スポーツ大会(国スポ、国民体育大会から改称)で公開競技に採用されたエアロビック(24、25日)に鹿児島県内から唯一、姶良市のインストラクター浜田夏穂さん(27)が出場する。6年前に急死した父・純一さん(享年45歳)との約束を果たし、「よくやったねと言われる演技をしたい」と最終調整に励んでいる。
エアロビックは健康増進などを目的とするエアロビクスが競技スポーツとして発展した。同大会では、7メートル四方のエリアで1分25秒演技し、技術や芸術性を競う「エアロダンス」、選手全員で30分演技するなどして心技体を競う「フライト」の2種目がある。浜田さんは2種目の九州予選をいずれも突破した。
小学生のときからエアロビを始め、高校卒業後、県エアロビック連盟の高岡綾子理事長に師事。競技力向上を目指し熊本県人吉市への武者修行も重ね、純一さんは「やるからには国体を目指しなさい」と応援してくれていたという。
純一さんが生前、薩摩切子の営業、販売に携わっていたことから、切子をイメージしたデザインの衣装を着て本番に臨む。「支えてくれる人がたくさんいる。父もずっと見守ってくれていると思うので、感謝の気持ちを持って自分らしい演技ができれば」と話した。