鹿児島県いちき串木野市は10日、東京都の商業施設で女性の下半身を盗撮したなどとして、市長部局の30代男性主事を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は8月21日付。主事はこの日依願退職した。
市によると、6月15日午後3時ごろ、スマートフォンを使って盗撮。目撃者が取り押さえ、警察に引き渡した。女性は現場から立ち去っており、特定されていない。主事は4月から県外の外部機関に派遣され、当日は休みだった。6月17日に市に報告した。
警察は証拠が不十分として立件を見送ったものの、捜査過程で別の盗撮容疑が発覚し、この件で9月5日に書類送検した。いずれの盗撮も認めていることなどから処分した。
中屋謙治市長は「被害者や市民の方々に深くおわびする。綱紀粛正を徹底し、信頼回復に取り組む」とコメントを出した。