〈衆院選鹿児島〉「選択」から一夜明け 当選議員は 「身引き締まる」「議席の重み感じる」「人脈生かす」「日本の未来開く」

2021/11/02 10:30
一夜明け、当選を伝える新聞に目を通す宮路拓馬さん=1日、鹿児島市上之園町
一夜明け、当選を伝える新聞に目を通す宮路拓馬さん=1日、鹿児島市上之園町
 新型コロナウイルス下、政治体制の安定を望んだ有権者の選択が浮き彫りになった4年ぶりの衆院選。投開票から一夜明けた1日、鹿児島県内の当選者はお礼のあいさつ回りなどに追われた。比例当選を含む県内議員は1増の6人になったものの、2区では奄美出身の国会議員が途切れることに。未曽有の感染症の影響で傷んだ経済の再生、人口減への対応、離島振興など山積する課題にどう向き合うか。一票に託された期待や願いは重い。

 県内選挙区で当選した4人は1日、早朝からつじ立ちやあいさつ回りをこなした。

 与野党一騎打ちの1区を制した宮路拓馬さん(41)は午前7時半すぎ、鹿児島市上之園町の交差点に立った。行き交う車に向かって「おはようございます」と声を張り上げ、手を振った。悲願の選挙区初当選。「期待と思いを込めて名前を書いてくれた方がいると実感する。身の引き締まる思い」と話した。

 2区で初当選した元県知事の三反園訓さん(63)は、午前7時半から同市東谷山4丁目の交差点であいさつ。「経験や人脈を生かし、皆さんの生活が良くなるよう努力したい」と語った。昨年からのつじ立ちで穴があいたスニーカーは議員会館に飾るという。

 3区で前職を破り、国政に返り咲いた野間健さん(63)は午前7時前から、薩摩川内市の国道3号沿いに陣営関係者と並び立ち、頭を下げた。「応援してくれた有権者に感謝を込めた。多くの人の思いが込められた議席の重みを改めて感じる」と晴れ晴れとした表情だった。

 4区で7回目の当選を果たした森山裕さん(76)は霧島市の姶良中央家畜市場で、和牛審査会に集まった約300人に「全ての選挙区で大変な支持や支援をいただいた」と感謝。報道陣には「大隅、霧島、熊毛の元気が日本の未来を開くという信念で政治活動を続ける」と意欲を語り、夕方には上京した。

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