産卵したウミガメを見守るパトロール隊員ら=2015年7月、日置市の吹上浜
2021年度に鹿児島県内で確認されたウミガメの上陸は前年度比926回減の2714回(33市町村)、産卵は507回減の1474回(29市町村)だった。産卵は統計を始めた00年度以降、過去最少だった19年度の1246回に次ぐ少なさだった。県が発表した。
県自然保護課の宮澤泰子課長は「理由は分からないが、近年は全国的に減少傾向にある」と話した。
産卵期の4~9月、海岸がある県内39市町村でウミガメ保護監視員やボランティアの調査を集計した。市町村別では屋久島町が上陸、産卵ともに最も多く、上陸は前年度比239回増の1155回、産卵は217回増の508回だった。