高尾野川で見つかった大きなニホンウナギ=出水市荘(高尾野内水面漁協提供)
鹿児島県出水市の高尾野川河口付近で21日、重さ1キロを超える大きなニホンウナギが見つかった。腹が光沢を帯びた銀色で、産卵のために海へ下る前の「銀ウナギ」という。
高尾野川では、水産庁の事業でウナギのすみかとなる石倉かごを計101基設置。高尾野内水面漁協や九州大学、鹿児島大学が定期的に引き上げ、生息状況を確認する。10~2月はウナギの採捕禁止期間だが、県の特別採捕許可をもらい実施している。
この日は16人で作業。ウナギは午前10時ごろ見つかり、大きさは体長85.1センチ、重さ1006グラム、胴回り15.3センチ。同漁協の高崎正風組合長(83)は「これだけ銀化したウナギは、うちでは初めて見た。みんな歓声を上げてびっくりした」と語った。