日没後も無人偵察機MQ9(左手前)の整備など続ける米軍関係者。右奥にもう1機見える=27日午後6時40分、鹿屋市野里町
海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)への米空軍無人偵察機MQ9の一時展開計画で、機体の姿が27日、同基地内で初めて確認された。近く走行や飛行をテストし、地元を対象にしたデモ飛行を経て8機を1年間運用する。
基地では同日午前11時ごろ、グレーの細長い機体が格納庫から駐機場に移動。午後は給油のような作業の後、エンジンをかける様子がうかがえた。格納庫内には組み立てられた別の1機も見えた。
自衛隊基地への米無人機配備は初。海洋進出を強める中国を念頭に、南西諸島の警戒監視態勢を強化する狙い。10月上旬から本体機材を搬入し、準備を進めている。米兵ら150~200人程度が駐留し、全員が市内のホテルに宿泊する。