新型コロナウイルス感染症の予防策として定着したマスク着用について、南日本新聞「こちら373(こちミナ)」は、アンケートを実施した。感染症法上の位置付けが5類に移行して8日で半年。着ける、着けないは個人の判断に委ねられているが、半数以上が「いつも着けている」と答えた。自由記述には、「感染が怖い」「コミュニケーションに影響がある」など着ける着けないに関わらず、幅広い思いが寄せられた。「人目が気になる」と同調圧力を指摘、個々の判断が尊重されるよう望む声も上がった。
着ける人のほとんどが感染予防が目的で、「感染しない、させないため」「後遺症が怖い」などが挙がった。いつも着けるという鹿児島市の60代女性は「ぜんそくの持病があり怖い」。南さつま市の60代男性ら複数は「マスク着用が習慣になっている」と答えた。
鹿児島市の50代女性は「顔が見えず、人が覚えられない。人付き合いが減った」とつづった。「着けない人を軽蔑する雰囲気を感じる」(曽於市40代男性)、「職場は自由と言うが皆着けていて外しづらい」(指宿市50代女性)など、周囲を気にする人も目立った。県外と比べ、鹿児島は外しづらいという見方もあった。
「人それぞれ事情があるため、個人の考えが尊重される世の中であって」(鹿児島市の50代男性)と願う声が、複数あった。