市街地中心部を走る聖火。道路の両脇には人垣が連なる=1964年9月9日、鹿児島市のいづろ通り
南日本新聞社が撮影した写真で、57年前の東京五輪聖火リレーを振り返ります。第3回は「歓迎の人波」。
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1964(昭和39)年9月9日、県都鹿児島市に到着した聖火を県民は熱狂的に迎えた。
当時、特別機を飛ばし街の様子を上空から取材した南日本新聞は、「聖火コースをうめつくした25万人もの人の波」と表現。知事室に入る聖火をひと目見ようと、県庁前の広場は日の丸を持った人々で埋め尽くされた。
一夜明け、再び多くの人が見守る中、聖火は東京に向けて国道3号を北上した。