比例で復活当選し、支持者と握手を交わして喜ぶ小里泰弘さん=1日午前1時10分ごろ、姶良市西餅田
3区の自民前職小里泰弘さん(63)は立憲民主元職の野間健さん(63)に敗れたものの、1日未明に比例復活を果たし、6期目の当選を手にした。姶良市の事務所に姿をみせた小里さんは「初心に帰って恩返しをしていく」と支持者に誓った。
テレビの出口調査で劣勢が報じられると、薩摩川内市西開聞町の事務所は重苦しい空気に包まれた。31日午後10時すぎ、野間さんの当確が分かると、小里さんは深々と頭を下げ「ひとえに私の力不足。本当に申し訳ない」と言葉少な。事務所を後にし、あいさつ回りのため姶良市に向かった。復活当選が分かり、姶良市の事務所で「何とか議席は得ることができた」と支持者と握手を交わした。
小里さんは地域ごとに立ち上げた約300の後援会を中心に組織戦を展開。川内川治水事業や南九州西回り自動車道の整備促進などの実績をアピールし、「地方創生のための事業が大きく動いている。仕上げる責任がある」と継続を訴えた。
だが、2019年に女性問題を取り上げた週刊誌報道が尾を引き、苦戦を強いられた。公示前から妻祐子さんが女性の支持獲得に奔走。選挙戦終盤は姶良市に岸田文雄首相ら大物政治家が入って、てこ入れした。