平和を誓う下鶴晴翔さん=22日、霧島市溝辺町麓
太平洋戦争末期、霧島市の国分と溝辺の基地から出撃した特攻隊員の慰霊の集いが22日、同市溝辺町麓の上床公園であった。遺族ら9人が参列し、戦没者を悼んだ。
参列者は新型コロナウイルス対策で国歌などは歌わずに、黙とう。特攻慰霊碑に白菊を手向けた。
陵南中3年の下鶴晴翔さんは出撃前に終戦を迎えた曽祖父から聞いた戦争体験を話し、「世界中の人々が平和で幸せな暮らしができるよう努める」と誓った。
同日は国分広瀬2丁目の特攻碑公園でも慰霊祭があり、14人が参列した。二つの基地があった国分海軍航空隊は、特攻出撃で427人が戦死した。国分・溝辺特攻慰霊碑保存委員会が例年、出撃の多かった4月に開いている。