鹿児島県は2日、2021年の社会生活基本調査の結果を公表した。このうち1年間の生活行動で「学習・自己啓発・訓練」に時間を充てた人の割合は35.2%で、前回調査が行われた16年から6.0ポイント増加した。新型コロナウイルス禍の“巣ごもり”が影響したとみられる。
調査は総務省が5年ごとに実施している。今回は全国の10歳以上約19万4000人が対象で、鹿児島県では約3200人に聞いた。
調査結果によると、「学習・自己啓発・訓練」に取り組んだ人の全国の割合は39.6%(16年比2.7ポイント増)。同省は新型コロナ下の3密回避や行動制限による生活行動の変化がうかがえるとし、県統計課も「県内も同様の状況と思われる」と説明している。
一方、1日の生活時間配分は、睡眠が8時間5分(同17分増)、通勤・通学を除く移動が20分(同10分減)、仕事が3時間24分(同9分減)だった。
このほか、6歳未満の子どもがいる男性の家事は51分(同38分増)、育児は58分(同26分増)とそれぞれ増えたものの、どちらも女性より約2時間短かった。