家庭の食べ残し→堆肥化→有機栽培→消費者へ 循環システムにグッドデザイン賞 鹿児島県から計3件受賞

2022/10/07 21:30
有機堆肥「よかんど」(グッドデザイン賞ホームページより)
有機堆肥「よかんど」(グッドデザイン賞ホームページより)
 2022年度グッドデザイン賞が7日、発表された。鹿児島県からはファーストマネジメント(日置市)の有機堆肥「よかんどとそのシステム」、七呂建設(鹿児島市)などの住宅「TSUMUGU」、小野良輔建築設計事務所(奄美市)などの別荘住宅「住倉」の3件が選ばれた。

 「よかんど」は食べ残しから作られた有機堆肥。日置市と連携して家庭から生ごみを収拾し、堆肥化。農家が有機野菜を栽培し、消費者へ届けるという仕組みを作った。地域で農家や消費者、堆肥を作る工場といったよい循環のシステムが設計され、全国の自治体の参考になる点が評価された。

 「TSUMUGU」はおうち時間を豊かに過ごすため、庭一体の空間デザインと標準装備を一から選べる点にこだわった。「住倉」は奄美の伝統建築様式「高倉」を想起させる木造2階建てで、風景に溶け込んでいる。

 主催する日本デザイン振興会によると、本年度は全国で5715件を審査し、1560件が受賞した。

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