高純度バイオディーゼル燃料混合の軽油をトラックへ給油する職員(生協コープかごしま提供)
生協コープかごしま(鹿児島市)は、使用済み油が原料の「高純度バイオディーゼル燃料」を30%混合した軽油を使い、配送トラックを走らせる実証試験に取り組んでいる。30%混合の燃料で公道を走る試験は国内初という。温室効果ガスを減らし、地球温暖化防止やエネルギーの地産地消を目指す。
高純度バイオディーゼル燃料は家庭などから出た使用済み油を原料にした植物由来の再生燃料で、純度が高いのが特徴。走行性能と燃費は軽油とほぼ同じとされている。
「揮発油等の品質の確保等に関する法律(品確法)」では混合が5%までしか認められていない。このためコープかごしまが加盟する高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会(大阪)が資源エネルギー庁に実証試験を申請し、認められた。
10月から1年間、配送トラック4台で実験し、走行データなどを同庁へ報告する。これまで走行は順調だという。馬見塚聖一総合企画本部長は「将来はバイオディーゼル燃料100%の自前での運用も視野に入れている。環境に優しい運送を目指したい」と話した。