完成したSDGsアイデアブック
鹿児島県志布志市は、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)への理解を深めてもらおうと「SDGsアイデアブック」を作った。17の目標や、市内の取り組みなどを紹介する内容で、地元高校生も製作に参加。市内の小中高校に配布する。
市は昨年8月、SDGs推進の方針を策定。今年2月には、2050年までに温室効果ガスの実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」も宣言した。
アイデアブックはA5判カラー、150ページ。20年度から2年をかけ、600冊を製作した。SDGsの各目標ごとに概要を説明。イラストや写真を使い行政、企業、団体の取り組みも紹介した。市報など通し募集した市民のアイデアも掲載し、巻頭には紙おむつ再生紙で作ったミニポスターを付けた。
製作を巡っては志布志、尚志館の両高校の生徒が講話とワークショップに参加。169のターゲット(小目標)のキャッチコピーや行動目標などを担当した。
有害な廃液を出さない「水なし印刷」を紹介した志布志高校3年、山床武生さんは「印刷会社にインタビューしたり、資料をもらったり大変だったが、頑張って調べたことが載っていてうれしい」と話した。