「桜島の噴火かと思ったら火事だった」 119番に初期消火、親子連携プレーで隣家の老夫婦助ける

2021/12/19 09:00
感謝状を手にする浜川晃生さん(左手前)と次男の孝平さん=鹿児島市桜島藤野町
感謝状を手にする浜川晃生さん(左手前)と次男の孝平さん=鹿児島市桜島藤野町
 鹿児島市中央消防署は17日、桜島藤野町で発生した火災の被害軽減に貢献したとして、同町の浜川晃生さん(74)と次男の孝平さん(41)、それぞれの妻の計4人に感謝状を贈った。

 火災は11月27日午後10時半ごろ、80代夫婦が住む木造平屋建て住宅で発生。隣に住む晃生さんが火に気付き、4人で手分けして119番や初期消火、人命救助にあたった。住宅は全焼したが、80代夫婦にけがはなかった。

 贈呈式は同署桜島西分遣隊であり、普段は午後9時に就寝する晃生さんは「映画を見ていたらパチパチという音が聞こえ、桜島の噴火で石が降ってきたと思った。窓を開けたら火が見えた」。大手警備会社で働く孝平さんは「息子や娘にカブトムシをくれる優しいご夫婦。助かってほっとした。落ち着いて行動できた今回の経験を仕事にも生かしたい」と話した。

 吉原寛二署長は「冷静沈着な判断と迅速な行動で尊い命が救われた」と感謝した。

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