白煙をたなびかせ県庁前を出発する聖火リレー=1964年9月10日、鹿児島市山下町
南日本新聞社が撮影した写真で、57年前の東京五輪聖火リレーを振り返ります。最終回は「国道3号北上」。
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1964(昭和39)年9月10日、県庁を出発した聖火は東京へ向け国道3号を北上した。
沿道で見守ったのは、日の丸の小旗にとどまらず、伝統芸能、大漁旗など地方色が色濃く反映されたものばかり。翌11日の南日本新聞朝刊は「太平橋を渡ると聖火は川内名物『大綱』に迎えられた。(中略)『聖火リレーがこの綱のように太くたくましく続け』という川内市民の願いが込められているという」と伝えている。
この日は阿久根市がゴール。翌11日、聖火は無事県境に到着し、熊本に引き継がれた。