JR九州の預金制度を装った詐欺事件で、鹿児島県警は、鹿児島市伊敷台2丁目、JR九州グループ会社元役員の男(68)=詐欺罪で公判中=を詐欺の疑いで、15日に再逮捕する方針を固めた。県警への取材で分かった。逮捕は4回目。
県警によると、JR九州が運用する高金利の預金制度があるとうそを言い、県内の男性から複数回にわたり、現金計数千万円を詐取した疑いが持たれている。
同様の手口で現金をだまし取ったなどとして、被告は5~7月、詐欺容疑で3回逮捕され、鹿児島地検はいずれも起訴した。2回の起訴分を審理した5日の初公判で起訴内容を認めている。
被告は、JR九州在職時の20年以上前から高金利をうたって出身地の霧島市の知人らから出資を募った。県警はJR九州以外の会社名をかたったケースも含め、被害者は県内外に30人以上、総額は6億円を超すとみて裏付け捜査を続けている。