研究・事業発表で最優秀賞を受賞した柴田啓佑さん=鹿児島市
科学技術分野の教育や人材育成を手掛けるリバネス(東京)は25日、「超異分野学会鹿児島フォーラム」を鹿児島市で開いた。九州初開催。県内外のベンチャー企業の関係者や研究者ら約100人が鹿児島の持続可能な農林水産業を実現する取り組みについて意見を交わした。
新たな研究アイデアの創出が目的。28のブースで研究・事業発表を行い、最優秀賞に鹿児島大学の医師、柴田啓佑さん(37)が選ばれた。柴田さんは数値が高いと動脈硬化につながるnon-HDLコレステロールが、温泉水を飲むことで下がったという試験を紹介。「将来的に健康につながるような効果を得ることができれば」と話した。
機能性表示食品や地域産品のアイデアなど、三つのテーマについてパネルディスカッションもあった。リバネスの池上昌弘取締役CFO=鹿児島市出身=は「活発な議論を聞いて、鹿児島にはまだまだポテンシャルがあると確信した」と振り返った。